ロシア巡洋艦沈没が核攻撃の引き金に? 専門家が懸念「大きな戦力を失ったので報復を」

[ 2022年4月15日 19:10 ]

 外交や安全保障に詳しい明海大学の小谷哲男教授が15日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)に生出演し、ロシア軍によるウクライナへの核攻撃の可能性に言及した。

 ロシア軍は多くの地上部隊がウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊から撤退しているが、ウクライナのメディアは15日未明にキーウ市内で爆発音がしたことを報じており、再攻撃の可能性も伝えられている。

 小谷氏は「キーウに対する攻撃はミサイルを中心とした空爆になると思いますので、地上部隊をすぐに戻すということではないと思います」と推測した。そんな中、心配されるのが、ロシアの黒海艦隊の旗艦だった巡洋艦モスクワが沈没したことによるロシア側の新たな動きだという。小谷氏は、「やはり核攻撃をする可能性がこれで高まったのではないかと、アメリカのCIA長官もみているようですので、巡洋艦モスクワを失ったというのは相当、ロシアにとってショックなのだろうと思います」と指摘した。

 突然、出てきた「核」の言葉に、井上貴博アナウンサーが驚いて反応。「核攻撃につながる部分についてもう少し詳しく教えてもらえますか?」と問うと、小谷氏は「大きな戦力を失ったので、何らかの報復をしなければならない。ウクライナ軍に対する核攻撃を考えるのではないかということです」と説明した。

 井上アナから「自暴自棄ということですか?」と尋ねられると、小谷氏は「そういう側面もあると思いますが、やはり国内が黙っていないということではないかと思います。ロシア国内が」とコメント。プーチン大統領への求心力維持のため、思い切った策に出ることを懸念した。

 同艦をめぐっては、ウクライナ側は対艦ミサイルで攻撃し、深刻な損害を与えたと発表。一方でロシア国防省は、艦上の弾薬爆発で火災が発生し、沈没したと発表している。

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2022年4月15日のニュース