「ちむどんどん」最終回?5話目にして早くも“異例”演出 OPタイトルバックなし 父・賢三が突然倒れる

[ 2022年4月15日 08:15 ]

連続テレビ小説「ちむどんどん」第5話。サトウキビ畑で倒れて自宅に運ばれた賢三(大森南朋)の手を握る優子(仲間由紀恵)(C)NHK
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 女優の黒島結菜(25)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)が15日、第5話が放送され、朝ドラ初出演の俳優・大森南朋(50)演じる父・賢三が突如、倒れた。第1週&5話目にしてオープニングのタイトルバック映像(タイトルの題字や出演者・スタッフのクレジット)がない通常回としては“異例”の演出となった。最終回や中盤・終盤のヤマ場には多用される。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算106作目。タイトルは沖縄のことばで「チム(肝=心胸・心)が高鳴る様子」「胸がドキドキする」という意味。映画「パッチギ!」「フラガール」などで知られ、2014年後期「マッサン」を担当した羽原大介氏がオリジナル脚本を手掛ける。今年、本土復帰50年を迎える沖縄を舞台に、沖縄料理に夢を懸けるヒロイン・比嘉暢子(のぶこ)ら個性豊かな4きょうだい、本土復帰からの歩みを描く。

 暢子(稲垣来泉)たち比嘉家のみんなは、東京からやってきた民俗学者・青柳史彦(戸次重幸)と息子の和彦(田中奏生)と親しくなる。史彦の招待を受け、レストランの食事を楽しむことに。きらびやかな西洋料理を初体験し、食いしん坊の暢子は心を奪われる。そんな楽しい日々の後、比嘉家の大黒柱・賢三(大森南朋)の身に不吉な事件が…という展開。

 日差しの照りつけるサトウキビ畑。作業中の賢三はめまいを覚えたかと思いきや、左胸を押さえて地面に倒れ込む。妻の優子(仲間由紀恵)は駆け寄り「賢三さん、どうしたの?賢三さん、賢三さん、賢三さん」――。共同売店の店主・前田善一(山路和弘)は学校に駆けつけ「賢秀、良子、すぐ帰れ!暢子も歌子も、早く!」。ただならぬ事態を察した4きょうだいは家路を急ぐ。自宅に戻った優子は横になった夫の手を握り、回復を祈った。

 「これは沖縄本島北部、やんばると呼ばれる地域の、ある家族の物語です。父や母、そのまた父や母がそうであったように、子どもたちの未来には誰も予想できなかっ出来事が、誰も通ったことのない道が待ち受けています」(語りジョン・カビラ)

 ラストにエンドロールと三浦大知の主題歌「燦燦」が流れた。

 SNS上には「最終回か?(涙)」「いい最終回だった…(お約束)」「5日目でOPなしのクレジットのみをやるとは思わなかったな」「タイトルバックなし回。お父ちゃんがずっと優しくて、三線も熱演だったから、突然倒れた時、子供たちが走って帰る場面、ベタだけど泣けてしまった」「最終回や中締めあたりではなく、第5回にしてオープニングタイトルが最後というのは、アタシが知る限り朝ドラ史上初かも。さらに本作から金曜日に次週予告が。賢三さんがどうなったか分からない絶妙の編集であります」などの声が上がった。

 最終回を除く朝ドラ通常回のタイトルバックなしは、19年前期の100作目「なつぞら」第114話(8月10日)、ヒロイン・なつ(広瀬すず)&坂場(中川大志)、夕見子(福地桃子)&雪次郎(山田裕貴)の結婚式が描かれた際にも採られた。

 20年前期「エール」は主人公・裕一(窪田)が音楽慰問のためビルマ(現ミャンマー)に赴き、インパール作戦など戦争を真正面から描写。第88話(10月14日)から4話連続してタイトルバック映像と「GReeeeN」による主題歌「星影のエール」がなかった。

 21年前期「おかえりモネ」第45話(7月16日)は、ヒロイン・百音(清原果耶)の上京が決まり、登米の面々が送別。タイトルバック映像を省き、たっぷりと門出を描いた。

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