是枝監督作品、カンヌ国際映画祭コンペ部門に選出 「ある視点」部門では倍賞千恵子主演作品が選ばれる

[ 2022年4月15日 05:30 ]

是枝裕和監督
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 フランスで5月に開催される第75回カンヌ国際映画祭で、最高賞の「パルムドール」などを競うコンペティション部門に是枝裕和監督の韓国映画「ベイビー・ブローカー」が選出された。映画祭事務局が14日、発表した。「ベイビー―」は育てることができない子供を親が匿名で置いていく「赤ちゃんポスト」を巡る人間模様を描く。是枝監督は2018年に「万引き家族」でパルムドールを受賞。韓国映画の監督を担うのは初めてで「パラサイト 半地下の家族」主演のソン・ガンホ(55)らが出演する。

 また、コンペ部門に入りきらなかった秀作や、斬新な映画を集めた「ある視点」部門に女優倍賞千恵子(80)が主演する「PLAN75」(監督早川千絵、6月17日公開)が選ばれた。75歳以上の高齢者に自ら死を選ぶ権利を保障し支援する制度「PLAN75」が施行された社会で、制度に翻弄(ほんろう)される人々を描く。

 倍賞の出演作が同映画祭に出品されるのは、1961年の銀幕デビュー以来初めて。「早川監督、おめでとう。粘り強く頑張ったかいがありましたね。私も出演できたことをうれしく思っています。この映画を通して“どう生きるか?”を考えるきっかけになればと願っています」とコメントを寄せた。

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2022年4月15日のニュース