西川のりお M-1の問題点をズバズバ指摘!「審査員に第三者的な人を入れるべき」「敗者復活戦は屋内で」

[ 2021年12月16日 18:47 ]

西川のりお
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 ベテラン漫才コンビ「西川のりお・上方よしお」の西川のりお(70)が16日、ABCラジオの冠番組「ますだおかだ増田のラジオハンター」(木曜正午)にゲスト出演。19日に決勝を迎える「M-1グランプリ2021」の問題点を次々に指摘した。

 MCの「ますだおかだ」増田英彦(51)から近年のお笑い賞レースへの印象を聞かれ、のりおは「漫才はおおらかで抜けたものの面白さなんよ。ホワッとしたね」と前置きした上で、「M-1に関してはアスリート、格闘技みたいになってきてる」と指摘。「目の色がギラギラして、舞台の袖を映したら握り拳をグーにして、物凄い力が入った感じで…。テレビを見ている人は誰が上がって誰が落ちたか、ハラハラするのを楽しんでると思うけど、そうしたら本来の漫才のネタの中身を面白いという見方をしてるんやろうかと、それが疑問になってきている」と言い切った。

 これを受けて増田は「優勝賞金を1000万円に上げて競技っぽい感じにしたことで“これは見よう”というソフトになってきている」と、お笑いへのM-1の貢献度を認めた上で、「賞レースで勝ったら、漫才師として“上がり”みたいになっている」と指摘。これにのりおも同意。「M-1でそこそこまでいった人間が、難波のグランド花月でウケてないことが多い。M-1のスタジオって、寄席の演芸場の空気じゃない。(賞レースは)若年層が多い。演芸場は年配の50代、60代が多い」と前置きした上で、「(賞レースと演芸場を)使い分けられるようになったらいいけど、それはなかなか難しい」と分析した。

 さらに、のりおは審査方法にも言及。「同業者がいっぱい出てるけど、あまりにも内側から見過ぎてると思うねん。第三者的な人を入れるべきやと思う。お笑いを研究してる大学教授とか雑誌の編集者とか主婦の代表とかサラリーマンとか。その中にプロの漫才師がいてもいいと思うけど、あまりにも偏ってると思う」とキッパリ。さらに「敗者復活を勝ち上がった人は一番最初にした方がいい」「敗者復活戦は屋内で」など、次々に改革案を指摘。漫才ブームを担った大御所が次々と口にする案に、増田も感心しきりだった。

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2021年12月16日のニュース