高田文夫氏 昭和の浅草漫才「たけしさんは若手が誰もいない時代にフラフラっと現れた」

[ 2021年12月16日 18:02 ]

放送作家の高田文夫氏
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 放送作家の高田文夫氏(73)が16日、ニッポン放送「ナイツ ザ・ラジオショー」(月~木曜後1・00)にゲスト出演し、盟友であるビートたけし(74)やビートきよし(71)について語る場面があった。

 ビートたけし誕生にまつわる物語を描いたNetflix映画「浅草キッド」は、劇団ひとり(44)が監督・脚本を務め、主演で主人公のたけしを柳楽優弥(31)、たけしの師匠・深見千三郎を大泉洋(48)、たけしの相方きよしを「ナイツ」の土屋伸之(43)が演じている。「俺と塙(宣之)は『浅草キッド』の宣伝し過ぎだよ。もう告知疲れしたからさ」と切り出した高田氏。

 役作りをする土屋から、当時のきよしや「ツービート」について聞かれたという。「こいつさ、台本を見せてきて、『こんなに台詞があるんですけど大丈夫ですかね?きよし師匠、こんなにしゃべらないんじゃ?』って聞いてきて…」と回想しつつ、「(きよしは)普段はしゃべるんだよ!舞台に上がるとビシッと黙る。寡黙な漫才師って言われているからな。ツッコミの『よしなさい』しか言わないんだから」と笑いながら明かした。

 映画でも描かれている浅草のショービジネス事情に触れつつ、「たけしさんが浅草に行ったころなんてのはさ、若手漫才なんて誰もいないんだからよくあの時代に行ったんだよ。当時ショービジネスとしての浅草はもう終わっていて、コメディアンや芸人はテレビにどんどん行っちゃったんだよ」と回顧。「はっちゃん(東八郎さん)にしても欽ちゃん(萩本欽一)にしてもテレビからお座敷にかかるから、みんなテレビに行っちゃう。だから浅草に草木も生えないその時にフラフラっと現れたのがたけしさんで、その時(すでに)きよしさんはいたんだよ。浅草ロック座に」と言及しつつ、「それだから先輩風を吹かせる…風じゃないな、先輩なんだよ。(たけしより)先に浅草にいて、コメディアン修行みたいなのをしていたんだよ」と、懐かしそうに語っていた。

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2021年12月16日のニュース