若狭勝弁護士 森友決済文書改ざん、突然の裁判終結「早期に裁判を終わらせた方が傷が浅くて済むという」

[ 2021年12月16日 10:28 ]

若狭勝弁護士
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 元東京地検特捜部副部長で衆院議員の経験もある若狭勝弁護士(65)が16日、フジテレビ「めざまし8」(月~金曜前8・00)で、森友学園問題に関する財務省の決裁文書改ざんを巡り、自殺した近畿財務局の元職員赤木俊夫さんの妻、雅子さんが起こした訴訟で、国が突然、損害賠償責任を受け入れたことについてコメントした。

 鈴木俊一財務相は決定までの詳しい経緯の説明を避けたが、世論の批判を浴び、政府内で触れることは「タブー」(財務省幹部)の問題を早期に終結させたいという岸田政権の思惑が透ける。「真相が解明されない」との指摘が出ているが、鈴木財務相は「丁寧な対応に努めてきた」と説明した。一方、雅子さんは大阪市内で開いた記者会見で「ふざけるなと思いました。夫は国に殺されて、また何度となく殺されてきましたけど、今日もまたうちのめされてしまいました」「真実を知りたいと訴えてきたが、こんな形で終わってしまい、悔しくて仕方がない」と話した。

 若狭氏は「私は3年間、こうした国が訴えられた時の国側の代理人の仕事をしていたんですが、少なくとも私は3年間の中では(認諾は)1件もなかったし、今回のように早期の段階で和解よりももっと国側の責任を自ら認める、一方的に認めるという認諾という手続きをとるのは異例中の異例だと言っていいと思います」とし、その理由について「普通は国は認めませんので、国が認めるっていうのは、これは間違いなく敗訴する、負ける、国側、財務省側からすると全く得るものがないと。しからば認めて、早いところ早期に裁判を終わらせた方が傷が浅くて済むという思いだったのではないかと思います」と自身の見解を述べた。

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2021年12月16日のニュース