橋下徹氏 森友決済文書改ざん、突然の裁判終結に「国が真実を隠したいんでしょう。ひどい政府」

[ 2021年12月16日 08:58 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が16日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。森友学園問題に関する財務省の決裁文書改ざんを巡り、自殺した近畿財務局の元職員赤木俊夫さんの妻、雅子さんが起こした訴訟で、国が突然、損害賠償責任を受け入れたことに言及した。

 鈴木俊一財務相は決定までの詳しい経緯の説明を避けたが、世論の批判を浴び、政府内で触れることは「タブー」(財務省幹部)の問題を早期に終結させたいという岸田政権の思惑が透ける。「真相が解明されない」との指摘が出ているが、鈴木財務相は「丁寧な対応に努めてきた」と説明した。一方、雅子さんは大阪市内で開いた記者会見で「ふざけるなと思いました。夫は国に殺されて、また何度となく殺されてきましたけど、今日もまたうちのめされてしまいました」「真実を知りたいと訴えてきたが、こんな形で終わってしまい、悔しくて仕方がない」と話した。

 橋下氏は「国が真実を隠したいんでしょう。日本政府、こんなにひどい政府なのかって嫌気さしますよ」と言い、「普段、お金で早く解決してほしいっていう被害者に対しては国は徹底的に争って時間を引き延ばして、そんな裁判いくらでもあるんですよ」と指摘。「今回、赤木さんの件は、赤木さんは直ちにお金をくれって話じゃなくて、真実を明らかにしてほしい。これねえ、本当に日本政府ねえ、誠意を見せるんだったら、きちっと赤木さんが言っている事実について、これは違う、これは認めるってことをやらないと、国民をばかにしすぎ。本当に腹立たしい」と語気を強めた。

 そして「佐川さんの裁判がまだ維持されているんですが、公務員個人は責任を負わないんですよ、基本的には。これはもう国家賠償といって国が責任を負うことで、佐川さんの裁判というものは、おそらくここでは真実が明らかになりません。ということになると、なかなか赤木さんが経緯をすべて明らかにするっていう手立て、もうなくなってしまいますよね」とし、「岸田政権はきちっと謝るところは謝り、誠意を見せるって言うんであれば、今回の裁判は時間をかけてでも、しっかり事実について一つ一つ赤木さんの主張に対して答えるべきだと思います。本当に国民に対して誠意を示してもらいたい。納税者に対して誠意を示してもらいたいですよ」と語気を強めた。

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2021年12月16日のニュース