藤井3冠 最年少4冠へ12日から宇部市で竜王戦第4局 歓迎式で「一手一手しっかり考えてよい将棋に」

[ 2021年11月11日 19:32 ]

児童との記念撮影に応じる豊島将之竜王(後列右)と藤井聡太三冠(同左)(11日午後3時18分、山口県宇部市の岬小学校で)=代表撮影
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 藤井聡太3冠(19)=王位、叡王、棋聖=が開幕3連勝で奪取へ王手をかける第34期竜王戦7番勝負第4局はきょう12日、山口県宇部市で開幕する。

 豊島将之竜王(31)と11日に同市入り。対局場検分を済ませての歓迎式では藤井が、「一手一手しっかり考えてよい将棋にしたい」と意気込みを語った。後がなくなった豊島は「(開幕から)3連敗ですが一局でも多く対局して盛り上げたい」と巻き返しを誓った。

 質疑応答では藤井が今夏以降、棋聖戦、王位戦、叡王戦と全国各地を転戦するタイトル戦でデジタル時計を携帯していると明かした。「暑いか寒いかも分かる。重宝している」と語り、体調面にも留意して最年少4冠へ挑んでいる。

 検分前には対局会場に近い同市立岬小学校を訪問。5、6年生の児童68人からの質疑に応じた後、児童へのメッセージとして藤井は「興味があること、面白いと思える気持ちを大切に好きなことに取り組んで」、豊島は「若いときの一瞬一瞬は大事。何かに夢中になって没頭する時間をたくさん作ってもらえたら」と激励した。

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