藤井3冠 豊島竜王と宇部市の小学校訪問 「興味を大切に取り組んで」とメッセージ 12日から第4局

[ 2021年11月11日 17:58 ]

宇部市立岬小学校を訪問し、ブーケを受け取る豊島将之竜王(左から3人目)と藤井聡太3冠(左から2人目)(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太3冠(19)=王位、叡王、棋聖=が豊島将之竜王(31)に挑む第34期竜王戦7番勝負の第4局を前に、両者が11日、対局場に近い山口県宇部市立岬小学校を訪問した。歓迎のブーケを受け取った両者は5、6年生の児童68人からの質問に応じた。

 将棋の楽しさを問われた藤井は「一局指すごとに新しい局面に出合える。新しい局面に対して読みやそれまでの経験を生かして、最善の一手を探していくのが楽しい」と答えた。また児童へのメッセージとして「5歳のときに始めて夢中になった。興味があること、面白いと思える気持ちを大切に好きなことに取り組んで」と自らの歩みを紹介しながら訴えた。

 豊島は強くなる秘訣として「毎日続けること」と指摘。大舞台でのメンタルコントロール法については深呼吸を挙げると共に「緊張する方が力を出せるときもあると考えるようにしている」と話した。約30分の交流の締めに「若いときの一瞬一瞬は大事。何かに夢中になって没頭する時間をたくさん作ってもらえたら」と激励した。

 7番勝負は藤井の3勝0敗。最年少4冠へ王手をかけると共に09年の渡辺明竜王以来、12年ぶりの竜王戦7番勝負での4タテがかかっている。第4局は12、13日に同市で指される。

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2021年11月11日のニュース