TiKTokで注目4人組「神サイ」メジャーデビュー 17日にシングル「泡沫花火」配信

[ 2020年7月11日 06:00 ]

「神はサイコロを振らない」(左から)桐木、黒川、柳田、吉田
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 動画投稿アプリ「TiKTok」で楽曲が爆発的に使われている4人組バンド「神はサイコロを振らない」が、メジャーデビューする。10日に行った無観客配信ライブで発表した。17日にデビューシングル「泡沫(うたかた)花火」を配信。昨年発表した「夜永唄」の詞がコロナ禍で人々の心をつかんで大ヒット中だ。

 通称「神サイ」。15年に結成した4人組で、昨年5月に初のインディーズCDを発売。収録された「夜永唄」は、♪どうして心ごと奪われてでもまだ 冷たいあなたを抱き寄せたいよ――と始まるロックバラード。「大切な人に会えない」という思いをつづった切ない歌詞が、コロナ禍で人々の心に刺さった。

 現代ならではのヒットだ。まずはTikTokでの人気。今年に入って、愛する人の画像や動画とともに同曲を使った投稿が増加した。TikTok Japanの宮城太郎氏は「思いが伝わらなかったり、報われなかったりすることの多い昨今、この楽曲を使用すると自然と動画に“切なさ”や“エモさフィルター”を与えることができたからだと思う」と分析。多くの共感を生み、同曲を使った動画の再生回数は4900万回を超えた。

 この現象がサブスクリプション(定額聴き放題)での曲のヒットにも直結した。「LINE MUSIC」では6月に邦楽ロックチャートで1位、「Spotify」のバイラルチャートでもトップ5入り。Spotify Japanのコンテンツ部門統括・芦澤紀子氏は「ここ最近に顕著な傾向である、TikTokで火がつき、Spotifyのバイラルチャートに波及、短期間にストリーム数を急増させて注目される事象の典型的な事例のひとつ。今では280万回を超える再生数を記録している」と明らかにした。

 昨年から4人に注目していたレコード会社の担当者は「普通ならこうしたコロナ禍で契約に向けた動きをいったん止めるということになるが、今回のヒットでよりデビューに向けて動き出す形になった」。こうして、5月上旬にリモート会議で契約を結んだ。

 「夜永唄」はボーカル柳田周作(25)が「ただただ自分の記憶を辿って書き連ねた曲」だという。今回のムーブメントについて「たくさんの方があらゆる角度から考察していたり、自分の体験談を物語のようにコメントとして残してる方がいたり。SNS上での反応をじっくり読み漁るのが楽しい」と笑顔。「この曲にこれほど多くの方が自分の境遇と共鳴しているという事は、それだけたくさんの方が誰かを愛し、時に傷つけ合い、最後には失っている訳なんですよ。夜永唄がどうこうというよりは、世界的にラブソングがヒットしている理由が分かった気がします」と話した。

 デビューが決まり「誰に何を言われようと、そんなやり方間違ってると批判されたとしても、型破りな自分たちのスタイルを今日ここまで貫いてきたからこその今があるので、今後もイレギュラーな存在でい続けたい。さらに年齢を重ねるにつれ広がっていくものの見方や捉え方、感性を誰よりも自由に作品として残し続けていきたいです」と力を込めた。

 ▽「神はサイコロを振らない」 福岡出身の4人組。ボーカル柳田周作(25)、ギター吉田喜一(24)、ベース桐木岳貢(26)、ドラムス黒川亮介(26)。2015年、柳田が大学で出会った3人と結成。19年5月にミニアルバム「ラムダに対する見解」、今年2月に同「理」をインディーズで発売。アコースティックギターで5歳の時に初めて曲を作ったという逸話のある柳田が、全ての曲・詞を手がける。

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