球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―

マリナーズ“不毛の16年”脱出目前にカノが…

 イチローの姿が消えたマリナーズだが、手堅く勝ち進んでいる。マ軍所属のア・リーグ西地区は昨季の王者アストロズが断然強く、ポストシーズンを狙う他チームはワイルドカードを争う。マ軍はイチローが入団し新人王、MVPになった01年を最後に16年間ポストシーズンに無縁。現在続いている記録では大リーグ最悪だが、今季は泥沼から脱出の気配が…。ところが打線の大黒柱、ロビンソン・カノ二塁手(35)が禁止薬物使用で80試合の出場停止。「カノの殿堂入りのチャンスは消え、マ軍のプレーオフ進出も赤信号」と主要メディアは報じた。マ軍は現在2位だが、「大谷翔平のエンゼルスに抜かれるのは時間の問題」というのだ。

 「故国ドミニカ共和国の医師から病気治療で処方されたサプリメントに禁止薬物の利尿剤が入っていた」とカノ。医師に責任を転嫁し、何の病気かは言わない。あきれたのが「プレーに影響を与える筋肉増強剤の使用でないのを分かってほしい」と言ったことだ。見つかった利尿剤は筋肉増強剤使用を隠すための“常備薬”、検査官は警戒していた。気分を害したのがヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM。12年オフ、FAになったカノを引き留めなかったのは汚染選手整理では、と疑われた。「移籍選手の情報は獲得球団にすべて伝えるのが決まり。違反は最高2億円超の罰金だ。球界で働けなくなる」と憤然とした。

 マ軍は10年契約総額270億円超でカノを迎え、プレーオフ進出で大投資が実りそうな6年目でつまずいた。今季の年俸27億円のうち出場停止80試合分の12億円は払わなくて済むが、まだ4年間、100億円超が残る。16年の不毛の間、マ軍が払った選手年俸は3000億円に迫り、10人の監督、4人のGMが出入りし…と散々だ。「契約の変更や減俸が認められず、違反選手が守られているのが問題」と、罰則強化を望む声は選手内からも出始めている。 (野次馬)

[ 2018年5月27日 05:30 ]

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