阪神・小野寺が背番号60の前任者の前で快音「喜んでくれてるのかな」元阪神の中谷氏が観戦する前で

[ 2023年5月4日 19:16 ]

セ・リーグ   阪神3ー2中日 ( 2023年5月4日    甲子園 )

<神・中>2回1死、ビシエドの打球にダイビングするも及ばず右前打とする小野寺(撮影・北條 貴史)
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 阪神の小野寺が“アニキ”の前で快音を響かせた。6番・右翼で2試合ぶりにスタメン出場。2回1死一塁で迎えた第1打席に中日・柳の直球を左前に運んだ。「試合前に“応援してる”とラインをもらったので何とか良い姿を見せたいと思っていたんです」。

 この日、スタンドには21年まで阪神に在籍し背番号60の前任者でもある中谷将大氏が観戦に訪れていた。成長を示す1本に「中谷さんも福岡にいる。なかなか来れない甲子園で、このタイミングでスタメンで出られたのは良かった。ヒットも打てましたし、喜んでくれてるのかな」と笑顔。19年ドラフトで育成選手として入団し、右の大砲としてずっと憧れてきた存在で支配下登録された際には財布をプレゼントしてもらい、ファーストミットも中谷から譲り受けたものを使用している。

 「僕が育成選手の時、1軍の試合は見ることしかできなかったんですけど、中谷さんのプレーを見てかっこいいな、こんな風になりたいなと思って練習してた」。昨年12月の背番号変更も、昨年限りで現役を引退した先輩の思いも引き継ぐ意味も込めて「60」を希望した。中谷氏が17年に1軍でマークした20本塁打を超えることが大きな目標。「中谷さんみたいにいっぱいホームラン打つバッターじゃないけど、追いついて、追い越せるように。追い越したら“好きなもの買ってやる”と約束してくれてるんで」と決意を新たにした。(遠藤 礼)

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