巨人・丸「ちょっと興奮しすぎて覚えていない」プロ16年目、253本目で初のサヨナラ弾

[ 2023年5月4日 18:15 ]

セ・リーグ   巨人8―7ヤクルト ( 2023年5月4日    東京D )

<巨・ヤ>試合後、サヨナラ本塁打の丸はファンの声援に応える (撮影・西川祐介)
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 巨人は4日、本拠の東京ドームでヤクルトを8―7のサヨナラ勝ちで下して2連勝。ヤクルトをかわして4位に浮上した。かつてフランクリン・ルーズベルト米大統領が「野球の試合で一番面白い」と語った「8―7」のスコアで2戦連続の決着となった。

 7―7で迎えた9回2死無走者。丸がヤクルト6番手の小沢から劇的なサヨナラ2号ソロを放った。3ボールからの4球目、外角の145キロ直球を右翼席に運び、歓喜の輪に飛び込んだ。16年目の丸は通算253本塁打目で初のサヨナラ弾となった。

 お立ち台に上がった丸は「思い切って自分で決めてやるって思いをもって強く振ることが出来ました。いい感触でしたし、ちょっと興奮しすぎてダイヤモンドを周っている間の事はちょっと覚えてないです。すいません」と話し、大歓声を浴びた。サヨナラ打も広島時代の16年9月1日のDeNA戦以来で6度目。巨人移籍後初めてで「そうですか、5年目で初めてですみません、ありがとうございます」と語った。

 2点を追う5回。2死無走者から秋広の打球は三塁へのゴロとなったがヤクルト・村上が一塁へ悪送球。相手のミスに乗じて2死一塁した場面で、坂本がヤクルト先発ピーターズの初球、真ん中低めの134キロのスライダー左中間席に運んだ。坂本にとっては2本塁打した4月28日の広島戦以来、5試合ぶりの一発となった。さらに、岡本和も1ボールからの2球目、121キロのカーブをバックスクリーン左へ運んで勝ち越した。6回にも3点を追加し、リードを4点に広げた。

 しかし、6回2失点と粘投した先発・山崎伊の後を受けた2番手の直江が7回に塩見に左越え2ランされて1点差。さらに3番手の大江も村上に右越え2ランされて同点に。その後、勝ち越したがすぐに追いつかれた。巨人から見れば「逆転→同点→勝ち越し→同点」の末のサヨナラ勝ち。ゴールデンウィークのヤクルト3連戦、両軍の合計スコアは「21―21」の大熱戦だった。

 「こういう厳しい試合を勝てたというのはチームとしても非常に大きいですし、ピッチャー、野手がお互いをカバーしていきながら戦えたと思います。明日からもしっかりとした打撃ができるように頑張りたい。きっかけにしないといけない」と表情を引き締めた。

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