日鉄ステンレス2年ぶり6度目の優勝 新人の下江が締めた2回無安打零封

[ 2023年5月4日 04:30 ]

第52回JABA徳山大会最終日   日鉄ステンレス4ー3松山フェニックス ( 2023年5月3日    津田恒美メモリアル )

決勝<日鉄ステンレス・松山フェニックス>延長10回に最後の打者を空振り三振に取り、ジャンプして喜ぶ日鉄ステンレスの下江
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 日鉄ステンレス(山口)が2年ぶり6度目の優勝を決めた。決勝で松山フェニックス(四国)と対戦。同点の9回から救援した明大卒ルーキー、下江秀弥(22)が2回を無安打3三振で零封。タイブレークの延長10回裏1死満塁に黒田直樹(25=久留米大)がサヨナラ右前打し、4―3で競り勝った。

 一球ごとにマウンドでほえた。日鉄ステンレスの新人右腕、下江が闘志あふれる投球で試合の流れを一気に引き寄せた。「ブルペンからいい感じだった。同点だったので気合を込めた」。3―3の9回に救援し、最速145キロの直球を武器に延長10回タイブレークまで無安打零封。3三振はすべて空振りで切って取った。

 下江の力投が生んだ勢いは打線にもつながり、10回裏の無死満塁に4番の黒田が「絶対に打ってやろうと思っていた」と右前打して2年ぶりの優勝をサヨナラ勝ちで飾った。

 チームは若返りの真っ最中だ。32選手中新人は14人を数え、活性化が進む。「全体のレベルが上がっている。下江も抑えてくれると期待していた」。元プロ野球巨人の高村良嘉監督(52)は戦力強化の手応えをはっきり感じている。19年にクラブチームから企業チームに登録変更。昨年から日鉄ステンレス硬式野球部に改称し、会社の支援も強まった。目標は92年以来31年ぶりの都市対抗出場。MVPに輝いた4年目の黒田も「今年はいけそうだと思う。新人と僕ら中堅がいい感じに競り合っている」と自信を見せている。(中島 泉)

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