驚異の勝負強さ得点圏打率・556 阪神・近本が反撃の2点適時打「良かった」 

[ 2023年5月4日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神8ー7中日 ( 2023年5月3日    甲子園 )

<神・中>2回2死満塁、近本は左前に2点適時打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 阪神・近本の一振りから、大逆転劇の幕が上がった。西勇が6点を失った直後の2回。木浪の安打も絡んだ2死満塁の好機に応え、涌井の148キロ直球を左翼方向へ手本のような流し打ち。走者2人を生還させる一打で反撃ののろしを上げた。

 「1本出たのでね、良かったと思います」

 驚異の勝負強さは5月に入っても健在だ。得点圏打率・556を誇り、1番打者ながら16打点まで伸ばし、巨人・ブリンソンと並んでリーグトップに浮上した。8番を打つ木浪が好調なだけに、好機での存在感は際立つ一方だ。

 18年ドラフト同期で“キナチカコンビ”として名をはせ、苦しい時期も過ごしてきた相棒の劇的な一打に、喜びもひとしおだった。「良かったですよ。調子もいいし、(遊撃の)守備もやってくれている」。新人だった19年当初の1、2番コンビから5年目を迎え、いまは8番→1番の新コンビが新しい得点パターンの一つとして定着してきた。

 岡田監督にも「2アウトからというのも大きかったよな。結構向こうもダメージ受けると思う。ノーアウトからつくったチャンスじゃなかったから、余計そんな感じ受けるよな」と称えられた。開幕から3度の満塁機は2打数2安打1犠飛で計4打点。「そんなに気にしてはいないです」と泰然自若ぶりが頼もしい。18四球もヤクルト・村上と並んでリーグ最多で、出塁率も4割を超える。リードオフマンであり、ポイントゲッターにもなれる。死角は全く見当たらない。(阪井 日向)

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