九共大が圧勝開幕 最速148キロ右腕・坂元8回12K零封「球数少なくテンポ良く投げられた」

[ 2022年9月4日 06:00 ]

福岡六大学野球   九共大7ー0九工大(8回コールド) ( 2022年9月3日    九共大 )

<九共大・九工大>好投の坂元は味方とグラブタッチ
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 秋季リーグが開幕し、1試合が行われた。2季連続優勝を狙う九共大は九工大を7―0の8回コールドで下した。先発した最速148キロ右腕の坂元創投手(3年)が1安打無失点、毎回の12奪三振の力投を見せた。残り2試合は降雨のため中止となり、5日に行われる。

 圧巻のピッチングで九共大の坂元が開幕勝利の立役者になった。1安打無失点、90球の好投に「球数少なく、テンポ良く投げられた」と笑みを浮かべた。

 チームを救った。春季リーグで4勝を挙げリーグ優勝に貢献した1年の稲川が、じんましんが出た影響で登板を回避し、前日2日の夕方に上原忠監督から先発を伝えられた。本来は4日に先発予定だった坂元は「行く準備はしていたので、問題はなかった」と言う。言葉通りに序盤から直球は力強く、カットボールなど変化球も駆使して毎回奪三振。安打を許したのは4回の先頭のみ。8回は2つの失策でこの試合唯一のピンチを招いたが、後続を抑えた。上原監督は「俺がエースという思いで投げてくれた」と称えた。

 全日本選手権2回戦の福岡大戦で救援登板し、全国デビューを飾った。「凄くいい場所。またやりたい」と心に誓った。昨年冬に左足首を痛めた影響で春季リーグは万全ではなかったが、状態は良好。今秋のリーグ戦に向けポール間ダッシュ、50メートル、30メートル、20メートルのショートダッシュを繰り返した。「もう嫌だなと思うぐらい走りました」と下半身をいじめ抜いた。目指すは2季連続優勝と神宮大会出場を懸けた九州大学選手権を勝ち上がること。「みんなで勝って全国に行けたら」と意気込んだ。(杉浦 友樹)

 ◇坂元 創(さかもと・そう)2001年(平13)7月20日、鹿児島市生まれの21歳。小1でソフトボールの上白水Jr.ライオンズで野球を始める。中学時代は硬式の福岡スワローズに所属。春日高校では3年夏のベスト8が最高成績。大学では1年秋からベンチ入り。憧れの選手は大谷翔平(エンゼルス)。1メートル88、88キロ。右投げ右打ち。

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2022年9月4日のニュース