“虎キラー”襲名か　巨人ドラ3赤星が6回零封　87日ぶりプロ4勝目の権利を得て降板　MAX149キロ

セ・リーグ   巨人―阪神 （ 2022年9月4日    甲子園 ）

＜神・巨＞巨人先発の赤星（撮影・北條　貴史）
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　巨人のドラフト3位右腕、赤星優志投手（23＝日大）が阪神戦（甲子園）に先発登板。6回6安打無失点と好投し、6月9日の西武戦（ベルーナD）以来87日ぶりとなるプロ4勝目の権利を得て降板した。

　阪神の20歳右腕・西純との投げ合いは、カード初戦だった2日の西勇＆戸郷に続いて息詰まる投手戦となり、お互いにゼロ行進が続いた。西純が巨人打線を5回まで1安打に抑えれば、赤星は5回まで5安打されながらも要所を併殺打や三振に仕留め、バックの好守にも助けられて無失点。0―0で試合が進行した。

　だが、0―0のまま迎えた7回だった。8月11日の中日戦（バンテリンD）から第91代4番に座り、この日も21試合連続の「4番・一塁」で先発出場していた中田が敵地・甲子園の空気を一瞬で変える先制の17号2ラン。笑顔で中田を出迎えた赤星はその裏のマウンドには向かわず、ここで降板となった。

　投球内容は6回で打者23人に対して73球を投げ、6安打無失点。4三振を奪い、与えた四球は1つ、直球のMAXは149キロだった。

　赤星は新人ながら開幕ローテーション入りを果たし、登板2戦目となった4月3日の阪神戦（東京D）で7回4安打2失点と好投してセ・リーグ新人一番乗りとなるプロ初勝利。先発投手として3勝をマークした。だが、大量失点が続くなど打ち込まれることが多くなり、6月23日のDeNA戦（横浜）で4回7安打5失点KOされて4敗目を喫すると、その後は中継ぎに配置転換。リリーフでは安定した投球を続けていた。2カ月ぶりの先発として前回登板した8月28日の広島戦（マツダ）では2点先制してもらった直後の初回に1四球2死球と乱れて2点を失い追いつかれるなど、3回4失点KO。この日はそこから中6日でのマウンドだった。阪神戦は先発した過去2戦でいずれも勝利投手となり、リリーフも含めて試合前まで防御率1・50という相性の良さを誇っている。

　▼赤星　ボールがシュートしたり、抜けたりしたところがありましたが、野手の皆さんの守備に助けていただきました。6回まででしたけれどゼロに抑えることができて良かったです。