ソフトバンク・今宮「記念すべき日にホームラン」祝砲2戦連発!!王会長756号の日にデスパと競演

[ 2022年9月4日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5ー2西武 ( 2022年9月3日    ペイペイD )

<ソ・西>2回、ソロを放った今宮はナインの出迎えを受ける(撮影・岡田 丈靖)         
Photo By スポニチ

 “鷹のID砲”が連日の大暴れだ。首位のソフトバンクは3日、西武との首位攻防戦で連勝を飾りゲーム差を1とした。今宮健太内野手(31)が2戦連発の5号ソロ。アルフレド・デスパイネ外野手(36)が決勝の8号2ランを叩き込んだ。1977年に王貞治球団会長(82)が本塁打世界新記録を樹立した「ホームラン記念日」にふさわしい競演弾だ。4日はエース千賀滉大投手(29)が先発。3連勝で突き抜けろ!

 一発攻勢で西武を連破。首位攻防戦は2日連続、昼夜問わずにヒーローは不変だった。ナイター明けのデーゲーム。4番・デスパイネと5番・今宮の並びは今季7度目だ。2人の今季初となる“ID砲”競演弾がサク裂した。

 0―1の2回先頭、振り過ぎない男こと今宮の初打席。「いつも以上にコンパクト(なスイング)を心掛けました。結果的に角度が付いた。追い付く一本になって良かった」。西武のサブマリン、与座の真ん中直球を左翼スタンドに運ぶ5号同点ソロ。前夜も5回先頭で先制の決勝4号ソロを放った選手会長の頼もしさが増している。2戦連発は19年5月11、12日のロッテ戦以来3年ぶりだ。

 ベンチが盛り上がれば陽気なカリビアンの血が騒ぐ。同点の3回2死一塁でキューバの大砲・デスパイネが高めのつり球をライナーで左翼テラス席に運んだ。決勝8号2ランに「チームのために一本という思いで打席に入った。勝ち越すことができて良かった。首位攻防戦、力になっていくよ」。前夜は1―0の6回2死三塁で左前適時打。2試合連続マルチ安打と打点をマークした。

 8月21日の日本ハム戦で、3人で4本塁打して以来、10試合ぶりの複数本塁打。メモリアルデーにきっちり花を添えた。9月3日は、王会長が巨人での現役時代に1977年(昭52)のヤクルト戦で通算756号を打ち、メジャー記録を超えて世界新記録を達成した「ホームラン記念日」だ。今宮は「記念すべき日にホームラン。チームが勝てたことが何より」と試合後に追加コメント。3日からペイペイドームに隣接する商業施設では「王貞治秘蔵品展」もスタートした。王会長も孫正義オーナーらと観戦。試合後は興奮気味に選手とグータッチを交えた。

 勝負どころできっちり2連勝。2カ月ぶりの西武戦カード勝ち越しに、藤本監督は「今宮の本塁打で“よし、いくぞ”となって、あそこでデスパのは効きました」とID砲に最敬礼し、にやけた。4日は守りのエース、千賀が先発。「何とか3連勝。勝てば明るいですね」。ゲーム差を1に広げ、投打で光明が差してきた。(井上 満夫)

 ▽ホームラン記念日 1977年に王貞治会長(当時巨人)がヤクルト戦でハンク・アーロン氏のメジャー記録を抜く756号本塁打の世界新記録を樹立した9月3日が「ホームラン記念日」とされる。同5日には王会長が国民栄誉賞を受賞した。ペイペイドームに隣接する商業施設「BOSS E・ZO FUKUOKA」にある「王貞治ベースボールミュージアム」では、偉業を称えてホームラン記念日の3日から「王貞治秘蔵品展」を14日まで開催。王会長とアーロン氏のサインボールなど初公開の展示品もある。

続きを表示

この記事のフォト

2022年9月4日のニュース