東都史上2度目の地方開幕!日大 地元福島出身・小濃の四球足掛かりに逆転サヨナラ勝ち

[ 2022年9月4日 03:59 ]

東都大学野球第1週第1日   日大3―2亜大 ( 2022年9月3日    県営あづま )

<日大・亜大>9回、同点に追いつき、チームメートと抱き合う小濃(左)(撮影・光山 貴大)
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 今春の大分に続くリーグ史上2度目の地方開幕となる福島で秋季リーグが開幕し、1回戦3試合が行われた。春季は5位に低迷した日大は地元の福島県出身である3番・小濃(おのう)塁(3年)の9回先頭での四球を足掛かりとして春季王者の亜大に3―2でサヨナラ勝ちを決めた。

 地元の声援を力に変えた。1点を追う9回、福島県浅川町出身の日大・小濃は「この試合は(勝利を)つかみたい。なんとしても出よう」と先頭で打席へ。今秋ドラフト候補の亜大・青山から四球を選ぶと1死二塁となってから3連打で逆転サヨナラ勝利を決めた。

 4打席で無安打だが、6回は死球で出塁。試合前は友人や知人から多数の激励する連絡を受け「感謝の思いを持っていました」とこの日に臨んだ。母校の仙台育英は今夏に東北勢初となる甲子園大会優勝を飾り「モチベーションも上がりました」と刺激をもらった。

 春季は最下位を決めるプレーオフも経験した中で、開幕戦で王者・亜大に先勝。片岡昭吾監督は「1点差の試合をどう勝つかということに取り組んできた。小濃が出たことで、少ないチャンスをものにできた」と目を細めた。(田中 健人)

 《9300人来場 聖光学院がグランド整備》昨夏の東京五輪では野球・ソフトボールの競技が無観客で開催された球場に約9300人の観客が訪れた。開会式でエアレースパイロットの室屋義秀がアクロバチックな航空ショーを披露。試合の合間には選手が地元の子供たちとキャッチボールも行った。グラウンド整備は今夏の甲子園大会で4強入りした地元の聖光学院の野球部員が担当。観客からは拍手が送られた。

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