巨人・中田翔 劇的V弾も「狙っていない」 西純は「1打席目で凄いいいピッチャーだなと」

[ 2022年9月4日 21:32 ]

セ・リーグ   巨人2―0阪神 ( 2022年9月4日    甲子園 )

<神・巨>最後を締めた大勢(左)と笑顔でタッチを交わす中田(撮影・北條 貴史)
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 巨人の中田翔内野手(33)が4番らしいひと振りでチームを勝利に導いた。

 8月11日の中日戦(バンテリンD)から第91代4番に座り、この日も21試合連続の「4番・一塁」で先発出場。阪神・西純、巨人・赤星の息詰まる投手戦で0―0のまま迎えた7回だった。

 6回までチームがわずか1安打に抑えられていた西純からこの回先頭の3番・丸がストレートの四球を選んで出塁すると、ベンチの原監督は代走・増田大をコール。指揮官が丸に代走を出してまで1点に対する執着心を見せると、ここで打席に入った中田は初球を叩いた。

 西純が投じた内角フォークボールを完璧に捉えると、打球は巨人ファンの待つ左翼スタンドへ。マウンドの西純はぼう然とした表情で首をひねり、6回まで無失点好投を見せていた赤星はベンチでうれしそうに笑みを浮かべた。8月27日の広島戦(マツダ)以来6試合ぶりの一発となったこれが決勝点。6回6安打無失点と好投したドラフト3位右腕・赤星に6月9日の西武戦(ベルーナD)以来87日ぶりとなるプロ4勝目(5敗)をプレゼントした。

 試合後、中田との一問一答は以下の通り。

 ――ホームランは狙っていた?

 「いやいや、狙っていないです。反応でしっかり打てたかなと思います」

 ――前の打席の初球も同じようなフォークだった。頭の中にあった?

 「いや、特に。外の真っ直ぐがちょっと真っスラ気味というか、ちょっと、きれいな真っ直ぐではなかったので。まあそれでけっこう的を絞りづらかった。まあ、球も強かったですし、(スピード)ガンも152、3出ている通り、球が強くてね。すごく、あまり対戦がないのでね、あんまり分からなかったですけど、1打席目で凄いいいピッチャーだなと思ったので。ちょっとこれはしっかり打席の中で配球であったりをもちろん考えて、いかないといけないなと。しっかり考えて打席に立てたかなと思います」

 ――先頭の丸がストレートの四球。西純がナーバスになっているところ、初球からいこうと決めていたのか。

 「まあ、ストライクゾーンであれば初球から打ちにいくというのが、自分のスタイルなので、しっかりと自分のスタイルを出せたかなと思う」

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