巨人・原監督の“執念采配”実る 丸に代走、直後に中田2ラン 赤星87日ぶり白星、虎から3勝目

[ 2022年9月4日 20:37 ]

セ・リーグ   巨人2―0阪神 ( 2022年9月4日    甲子園 )

<神・巨>7回無死一塁、先制の2点本塁打を放ち、ナインと大喜びの中田(撮影・北條 貴史)
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 巨人は甲子園では今季最後となる阪神との伝統の一戦に勝利を収め、3カードぶり勝ち越し。阪神戦は4月1~3日に同一カード3連勝して以来7カードぶり今季2度目の勝ち越しとなった。

 中継ぎから先発復帰して2試合目のドラフト3位右腕・赤星が6回6安打無失点と好投。打線は0―0のまま迎えた7回、それまでわずか1安打に抑えられていた相手先発右腕・西純から4番・中田が左翼スタンドへ17号2ランを放って先制して逃げ切った。

 西純には今季初先発となった5月1日の対戦(東京D)で7回をウォーカーの一発のみによる3安打1点に抑え込まれて今季初勝利を許しており、それ以来2度目となったこの日も打線が沈黙したが、中田がさすがの存在感を示した。この回、先頭の丸がストレートの四球を選んで出塁すると、すかさず原監督が代走・増田大をコール。ここで打席に入った中田はその初球フォークボールを左翼スタンドへ叩き込んだ。

 赤星は6月9日の西武戦(ベルーナD)以来87日ぶりとなるプロ4勝目(5敗)。プロ4勝のうち3勝が阪神戦という“虎キラー”の誕生となった。また、ドラフト1位守護神の大勢は最後を締めくくって今季31セーブ目をマークし、1990年与田剛(中日)が残した新人3位記録に並んでいる。

 7回から継投に入った原監督はクロールの後、8回は3番手として右腕・鍵谷をマウンドに送って代打・島田を打ち取ると、すかさず左が並ぶ上位打線に4番手左腕・高梨を投入する“執念采配”で自力でのCS出場へ望みをつないだ。

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