【大谷と一問一答】「奪三振は捨てている」「四球がないのが一番」今季最多111球、8回1失点快投に自信

[ 2022年9月4日 15:44 ]

ア・リーグ ( 2022年9月3日    エンゼルス2―1アストロズ )

<エンゼルス・アストロズ>先発し力投する大谷(撮影・白鳥 佳樹)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)は3日(日本時間4日)、本拠地エンゼルスタジアムでのアストロズ戦に「3番・投手兼DH」で今季23度目の投打同時出場。投げては、今季最多の111球を投げて8回1失点、ベーブ・ルース以来2人目のメジャー通算400奪三振、100本塁打を達成した。規定投球回にあと26イニングに迫った。打線の援護がなく、勝敗はつかなかった。打っては4打数無安打1四球(申告敬遠)。エ軍は延長12回にダフィーの中前適時打でサヨナラ勝ちした。

 大谷は、今季12勝目に向けてマウンドに上がり、3回に先頭のマティエビッチから、この日3個目の三振を奪い、メジャー通算400奪三振に到達。メジャーで通算400奪三振と100本塁打を達成したのは大谷とベーブ・ルースだけで、ルースは通算714本塁打、488奪三振をマークしている。結局、今季最多の111球を投げて8回6安打1失点、5奪三振。援護なく勝敗はつかなかったが、年間投球回数は、昨季の130回1/3を上回って自己最高の136回となり、規定投球回数に到達。シーズン規定投球回到達にもあと26イニングと迫った。この日の試合を終えて、通算成績は、投手は23試合で11勝8敗、防御率2・58。打者は129試合で477打数127安打、打率・266、30本塁打、82打点、11盗塁となった。次回登板は、中6日で10日(同11)のアストロズ戦になる予定になっている。

 一問一答は以下の通り。

 ――8回6安打1失点で素晴らしいパフォーマンスだった。

 「いい打線なので、1人1人切っていくだけなので、長い回を投げられればいいなと思っていた。結果的にそうなってよかったかなと思います」

 ――左翼手アギラが好守を見せた時は手を挙げて喜ぶなど、全体的に守備がよかった。

 「外野手もそうですし、内野手も難しい打球多かったと思うんですけど、アウトにしてくれて、球数もその分抑えられて、助けられたなと思います」

 ――試合後にネビン監督代行が“3回か4回が終わった時に自分でツーシームがエグかったと言っていた”と話していた。

 「感覚はよかったですね。数多く今日も試して投げられましたけど、コースもよかったですし、結果的にヒットになるのも何個かありましたけど、感覚はよかったですね」

 ――降板する際にアルテューベ選手とやり取りがあった。

 「あぁ…アルテューベ選手に聞いてもらえれば、はは」

 ――今季一番の試合か。

 「打席ではそこまでいい仕事はできていないので、欲を言えば打席でしっかりと打てればもっといい試合だったかなと思います」

 ――投球回数が昨季を超えた(136回)。ここから伸ばしていきたいか。

 「それだけ投げられているということ、それだけ安定して健康にマウンドに上がれているということなので。最終的にもっともっと伸びてくれればいいなと思いますけど。今の予定のまましっかり投げられることを考えて投げたいなと思います」

 ――ブレグマン選手との最後の勝負で首を何度も振り、捕手のスタッシがマウンドへ行った。どうしても投げたかった球種があったのか

 「ありましたね。また次回もあるので言うことはないですけど」

 ――ツーシームは今季最多18球。手応えは。

 「比較的コマンド(制球)もよかったですし、動きもよかったかなと思います」

 ――ツーシームの狙いは。

 「各球種、それは単体で使えるのもありますし、1打席から3、4打席ある中で、それぞれのつながりを考えて投げる球種もあるので。選択肢の一つかなと思います」

 ――前回登板後に“ツーシームはまだまだ数多く投げる球ではない”と言っていた。今日増えたのはプラン通りなのか、投げていく中で変えたのか。

 「もちろんツーシームを打つのが得意な打者もいれば、そうでない打者もいますし。同じ右バッターでもそれぞれの選手によってかわってくるので。その都度、その都度、投げるチョイスはしていますし。ツーシームに限らずその日によっていい球種、悪い球種ももちろんあるので、そことも相談しながら投げていくのがピッチングかなと思います」

 ――8回の場面。アルテューベとの対戦、楽しんでいるようにも見えた。

 「楽しくはないですね。もちろんいい打者ですし、それは下位打線よりはもちろん上位打線の方が点を取られる可能性は高いので。4巡目になってくれば、もちろん慣れも出てきますし、楽しくはないですけど、最後、100球くらい投げているので、出し切るつもりでいきました」

 ――2回続けて長いイニング。手応えやコツは。

 「たまたまですかね。その分、奪三振は捨てていますし、その中で四球がないのが一番いいところかなと思うので。球数が増えない条件としては四球はなるべく出さない方が長い回は投げられるので。そこらへんは良かったかなと思います」

 ――規定投球回到達は達成したい数字か。

 「そうですね。残り数試合。まず今までの予定通りにしっかりとコンディションを整えて毎試合投げられるっていうのが一番の目標なので、その中でよし悪しは必ず出てきますけど。今日みたいに長い回を投げられれば勝つチャンスも多くなるので、そこを目指して頑張りたいなと思います」

 ――今回はこれまでの中5日ではなく、中6日を空けての登板だった。調整の難しさ、違いは。

 「今週は休みがあったので、その分、伸びていますけど、特に中6日になることの不利益はないかなと思います。もちろんその分、1日多く休めるので、よりリフレッシュした状態でマウンドに上がれるのかなと思います」

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