日本一から12日…仙台育英 新チーム始動、須江監督の新目標は“2回目の初優勝”

[ 2022年9月4日 04:00 ]

練習試合   仙台育英8―8八戸学院光星、仙台育英6―7八戸学院光星 ( 2022年9月3日    仙台育英グラウンド )

新チームを始動させた須江監督(右)
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 今夏の第104回全国高校野球選手権大会で優勝し、東北勢として春夏通じて初の全国制覇を果たした仙台育英(宮城)が3日、宮城県多賀城市の同校グラウンドで新チームの活動をスタート。今夏の甲子園にも出場した八戸学院光星(青森)と練習試合2試合を行った。16日に初戦を迎える秋季宮城県大会に向け、新たなチームづくりに挑む。

 全国に感動を届けた日本一から12日。新チームの初陣は序盤から失点を重ね、9回に2点差を追いついて8―8の引き分け。2試合目も含めて守備の連係や投手陣など課題は多く出たが須江航監督は「試合をしていく中で成長があった。相手が凄く強いチームだったので初戦としては最高の入りだったと思います」と前向きに捉えた。

 深紅の大優勝旗の「白河の関越え」を39歳で成し遂げた指揮官。甲子園の優勝インタビューでは「青春って凄く密」とコロナ禍でイベントを取り上げられた全国の高校生の気持ちを代弁したスピーチが感動を呼んだ。来春選抜に向け注目度が高まる新チームに対し「過去と比べるような目標は設定したくない。連覇は過去からの流れ」と言い「“2回目の初優勝”という感じで最終的な目標を立てたい」と独特の表現を用いて2度目の甲子園大会Vを目標に掲げた。

 前日の2日に遊撃のレギュラーで日本一に貢献した山田脩也(2年)が新主将に就任。今夏の甲子園は全5試合に出場し打率.364をマークした攻守の要は第1試合に「2番・遊撃」で出場し適時二塁打も放った。1年時から名門のレギュラーを担う男は「秋の明治神宮大会、春の選抜大会、夏の甲子園優勝を目標にしています。全員で勝ちきれるように頑張っていきたい」と表情を引き締めた。(柳内 遼平)

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2022年9月4日のニュース