タレント、元ソフトボール日本代表、Vリーガー…東京ヴェルディ・バンバータが5人制野球日本代表を狙う

[ 2022年7月16日 08:00 ]

5人制野球「ベースボールファイブ」初の日本代表決定戦で優勝を狙う東京ヴェルディ・バンバータの(前列左から)斎藤卓拓、河野健太郎監督、長崎望未(後列左から)稲村亜美、柳川大知、本池太一
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 男女混合で行う5人制の手打ち野球「ベースボール・ファイブ(B5)」初の日本代表決定戦は、きょう16日に都内で開幕する。動画選考を通過した8チームで争われ、優勝チームは8月の第1回アジア杯(マレーシア・クアラルンプール)出場権を獲得。東京ヴェルディ・バンバータはバラエティーに富んだ選手構成で日の丸の座を狙う。

 元ソフトボール日本代表、現役Vリーガー、軟式野球強豪チームの選手、そして人気タレント…。東京ヴェルディ・バンバータには競技や業界の垣根を越えた選手たちがそろう。

 B5は野球を簡略化した「手打ち野球」のような競技だ。ポジションは内野しかないため、守備では野球の内野手経験者が有利で、軽快なゴロ捕球が求められる。そこで、東京ヴェルディ・バンバータが持つ軟式野球チームから斎藤卓拓(25)、本池太一(35)の両内野手が加入。2人とも走攻守を兼ね備えており、リーダー性もある斎藤は「バンバータ独自のいろんな攻め方、守り方で勝ちにいきたい」と言えば、特に打力が武器の本池は「力強い打球を見てほしい」とアピールする。

 また、社会人野球のNTT東日本時代に外野手としてプレーし、内野も守ることができる伊藤亮太(32)もメンバー入り。現役引退後に代表入りを目指すことになり「今まで代表に入ったことがないので初めての日本代表を経験してみたい。マレーシアに行きたい」と狙っている。

 新アーバンスポーツB5の公式国際大会ルールでは男女混合でフィールドに立つ必要がある。そのため、女子メンバーの打順や守備位置も戦略の鍵。そこで、メンバーに加わったのは20年限りで現役を引退した元ソフトボール日本代表の長崎望未(30)だ。貴重な左打者としても期待され「スピードが求められる。チャンスをものにして結果を出したい」と見据えている。

 さらに、“サプライズ招集”したのは、タレントの稲村亜美(26)と、バレーボールVリーグ3部の東京ヴェルディに所属している柳川大知(32)の2人。野球経験者の稲村は手打ちでも“神スイング”に期待が懸かり「やるからには日本代表を狙う。元気にプレーしている姿を見てほしい」と語る。バレーボールではオポジットやミドルブロッカーでプレーしている柳川はサーブのフォームを生かした打撃が武器。強烈なサービスエースを放つかのように「バレー選手としての特徴を生かして日の丸を目指したい」と言葉に力を込めた。

 6月上旬にチームを結成し、練習と実戦を重ねてきた。個性あふれるチームをまとめるのが、河野健太郎監督(22)。チーム最年少ながら指揮官となった22歳はムードメーカー役も担う。「とても雰囲気が良い。日本代表を目指してやっている。話題性だけで終わらず、実力で勝ち取る」。B5初の日本代表の座へ、準備はできている。

 ▽B5日本代表決定戦 打撃や守備のプレー映像などを審査する動画選考(5月19日~6月19日)を通過した8チームを2組に分け、16日に1次リーグ(各組4チーム総当たり戦)を実施。各組上位2チームが17日の決勝大会に進出し、準決勝と決勝を戦う。優勝チームは日本代表として8月の第1回アジア杯(マレーシア・クアラルンプール)へ出場する。

 ▽B5の主なルール 1試合5イニング制。1チーム5人制で、選手登録は8人(控え3人)まで。公式国際大会では男女混合とし、守備では男女それぞれ2人ずつ以上がフィールドに立つ必要がある。守備位置は一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手のほか、二塁ベース付近を守る中間野手(ミッドフィルダー)がある。打撃は自らボールをトスで手打ちする。本塁から斜め4・5メートル以内でバウンドすると反則打球としてアウト。空振り、ファウルは1球でアウトとなる。打球がフェアゾーンで一度もバウンドせずにフェンスに触れることや、フェンスを越えた場合も反則打球。

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2022年7月16日のニュース