5位転落の阪神・矢野監督 糸原の中途半端な走塁に「チャレンジしてほしかった」

[ 2022年7月16日 22:48 ]

セ・リーグ   阪神1―3中日 ( 2022年7月16日    甲子園 )

<神・中>1度は追いつくも中日に敗れた矢野監督(右)(撮影・平嶋 理子)
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 阪神が延長11回に力尽きた。6番手のアルカンタラが三ツ俣に犠飛、平田にソロを浴びて痛恨の2点を失った。

 敗戦の中で最も輝いたのは近本。1点を追う9回に安打で出て二盗に成功。三塁に進んでから糸原の遊ゴロで、スピードを生かして本塁に生還して追いついた。

 しかし、コロナ濃厚接触者の大山を欠く打線は、3安打だった前夜に続いて湿り、中日・先発の大野雄を攻略できなかった。連勝は3で止まり、3位から5位に転落した。

 以下は矢野監督との一問一答。

 ―9回追いついただけに、アルカンタラが打たれたところはもう少し慎重にというところもあったのか。
 「慎重にってね、そりゃ慎重になってないことはないわけだから。それは俺ら後付けでどうとでも言えるけどさ。勝負に行ったら打たれることもあるやん。それは受け止めてやらないと、そんなん言うたらボール投げられへんやん」

 ―9回の近本はあそこで本塁へ行けたのはいいプレー。
 「難しいけど、あれが当たり前のプレーになっている選手だと思うし。あの回も、チカ(近本)が出て、チカが走って、チカでセーフになって、あのスライディングもよかったし。チカが取ってくれた点やったと思う」

 ―相手守護神からの点の取り方としても。
 「まあまあ、それはいろんな点の取り方があるから、もちろん打って点を取りたいけど、なかなか簡単なことじゃないんで。そういうところではチカがいい攻撃、いい走塁をしてくれたと思う」

 ―2回1死三塁で陽川が右飛。三塁走者の糸原の走塁が中途半端になった。
 「結果的にそうなったよね。スタートを切った後に、送球の高さとかを見て、ちょっとこれはアウトになるんじゃないかというところの判断で、健斗(糸原)は戻ったと思うんだけど。まあ、正直、難しいプレーだと思うんだけどね。でも、俺らは前にチャレンジしていく野球だから、(判断が迷うような)どうかなと思うプレーはチャレンジして(ほしい)。あれがアウトだとしても、それはチャレンジから学べると思うし。そういうところでは行ってほしかったなっというのはあるけど。でも健斗は健斗で、(右翼の)岡林の肩、送球の高さを考えて、無理だという判断になったと思う」

 ―陽川はミスがあったが、2安打で取り返した。
 「少ないチャンスの中でどうやって、その機会を増やしていくかという立場にいるんで。毎打席必死やろうし、そういう気持ちが、ああいうヒットにつながったんじゃないかなと思う」

 ―先発の才木は6回1失点で良いピッチングをした。
 「そうやね、前回も気持ちが全面に出ての投球やったと思うけど、今回は、アイツの長所であるその気持ちを持ちながら、もう一つ冷静にというか、そんな投球できた感じがした。前回よりも中身的には良かったかなと思う」

 ―次回の登板は?
 「それは分からん」

 ―ウル虎の夏も明日(17日)で終わり。勝てば勝ち越しになる。
 「毎試合勝とうと思ってるんで、ウル虎の時も勝とうと思ってるし、ウル虎じゃない時も勝とうと思ってるんで、やることは変わらないんで。今日もたくさん入ってくれた(4万2582人)。それにしっかり応える野球をしたいなと思う」

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2022年7月16日のニュース