プロ注目の京都外大西・西村 3戦連発ならずも“シフト”破るライナーで2二塁打

[ 2022年7月16日 18:36 ]

第104回全国高校野球選手権京都大会・3回戦   京都外大西4―2京都共栄 ( 2022年7月16日    わかさスタジアム京都 )

<京都外大西・京都共栄>5回裏1死一、二塁、左中間に2点二塁打を放つ京都外大西・西村
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 今秋ドラフト候補の左の強打者、京都外大西の西村瑠伊斗(るいと)投手兼外野手(3年)が「2番右翼」で出場、外野手がフェンス際で深く守るシフトを敷くなか、ライナー性の2二塁打で勝利に貢献した。

 スタンドでは阪神・山本宣史スカウトらプロ4球団スカウトが視線を送っていた。

 1回裏1死、右翼フェンスぎりぎりのライナーで右翼手を強襲する二塁打。5回裏1死一、二塁では、降りだした雨のなか、左中間へライナーで運ぶ2点二塁打を放った。京都共栄の外野陣はフェンス一杯まで下がる守備隊形を敷いていたが、ライナーで打ち破った。

 「ホームランを狙ってはいません。ヒットの延長がホームランですから」。1回戦の洛北戦、2回戦、春の京都大会王者、西城陽戦と2試合連続本塁打を放っていた。3試合連続本塁打はならなかったが、今大会3試合で9打数5安打(打率・556)、2本塁打、6打点と打棒は好調だ。

 1年生だった2年前、新型コロナウイルスの影響で夏の選手権大会が中止。京都独自大会で敗れたのが、この日の相手、京都共栄だった。

 「意識はしていませんでしたが、ここで負ければ終わってしまう。とにかく勝てて良かった」

 背番号「1」で投手として最速147キロを誇る。この日は登板機会がなかった。最後の夏、チーム12年ぶりの夏の甲子園へ、投打でチームをけん引する構えでいる。

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2022年7月16日のニュース