佐賀・龍谷 延長激戦制し甲子園出場に前進 2年生・谷川が投打で躍動「最高の気分です」

[ 2022年7月16日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権佐賀大会・3回戦   龍谷1-0白石 ( 2022年7月16日    みどりの森県営 )

<白石・龍谷>熱戦を制し、チームメイトとハイタッチする谷川
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 タイブレーク目前の延長12回、龍谷の谷川虎之介(2年)が決勝打を放ち、7年ぶりの夏の甲子園出場に前進した。

 先発の香月和也(3年)が5回を無安打無失点。6回からマウンドに上がった谷川もスコアボードに0を並べた。11回2死満塁をしのぐと、12回に自身の適時二塁打で均衡を破った。その裏に再び2死満塁のピンチを招いたが、最後はフルカウントからカーブで見逃し三振を奪い、マウンド上で右拳を握った。

 「ノーヒットピッチングの香月さんを引き継いでプレッシャーもあったけど我慢して粘れた。最後の場面は緊張して全身が震えた。自分で打って、自分が抑えて勝てた。最高の気分です」

 徳山誠一朗監督は「香月はノーヒットだったけど、グラウンド整備のタイミングでスパッと替えた。谷川は1点もやれない気持ちが強くて引っかけるボールが多かったけど頑張ってくれた。総合力の高いピッチャー。この試合で、また成長してくれたと思う」と殊勲の2年生を称えた。

 肘を痛めてしばらくマウンドに立てない日々が続いたが、昨秋から徐々に登板を重ねてきた。父の影響で5歳から野球を始め、中学時代は名門の筑後リバーズに所属。「中学時代の練習がきつかったので、少々のことなら大丈夫」と言い切る16歳。「次は佐賀商を倒したい」。父から“強くなってほしい”の願いが込められた虎之介はしびれる試合を制してさらにたくましさを増した。(本間 正則)

 ◇谷川 虎之介(たにがわ・とらのすけ)2005年(平17)8月1日生まれ、福岡県八女市出身の16歳。5歳から筑南カージナルスで野球を始め、筑南中では筑後リバーズに所属。直球の最速は140キロでカーブ、スライダー、ツーシーム、チェンジアップ、フォークを操る。1メートル75センチ、78キロ。右投げ右打ち。

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2022年7月16日のニュース