ソフトB・東浜 首位死守任せろ 2位西武と0差 ロッテ3連戦先陣で「攻撃陣のためにリズムつくる」

[ 2022年7月16日 04:45 ]

キャッチボールで調整する東浜(球団提供)     
Photo By 提供写真

 パ・リーグ首位のソフトバンクは16日からロッテと敵地で3連戦を行う。先発の先陣を切るのは東浜巨投手(32)。初回から5イニング連続で先頭打者の出塁を許した前回9日の日本ハム戦を反省し、テンポのいい投球をテーマとして掲げた。離脱者の続出で最近2カードで1勝5敗と失速し、2位・西武とはゲーム差なし。リズムに乗った投球でチームを救い、首位も死守する。

 チームは2カード連続の負け越しで1勝5敗。2位・西武にゲーム差なしまで迫られた中、東浜がロッテ戦の先陣を任された。自身も最近3試合で0勝2敗。チームと自身の流れを変える鍵として投球のリズムを挙げた。

 「一番はリズムとテンポ。ここ2、3戦良くない。その辺をしっかりと心掛けたい」

 前回9日の日本ハム戦では6回途中7安打3失点で3敗目を喫した。初回から5イニング連続で先頭打者を出し、藤本監督からも「野球には流れがある。守りが長いと、なかなか“さあ行こう”という気になれなくなる」と苦言を呈された。7勝目を目指す右腕は「いいリズムで攻撃してもらうように。僕がリズムをつくるのが大事」と先頭打者を抑えることを念頭に置いていた。

 ロッテ戦は今季初先発。20年11月5日から2連敗中で「ねちっこい、粘っこいとずっと思っている」と打線の印象を語った。「(ストライク)ゾーンの中で早いカウントから勝負できたら」と球数をかけずに打たせて取るつもりでいる。

 このロッテ戦から正捕手・甲斐が戦線復帰するが、頼り切るつもりはない。「スタメンが誰か分からない。誰がキャッチャーでもリズムを大事に試合をつくっていけたら」。打線では、沖縄尚学の後輩・リチャードが最近3試合で3本塁打と調子を上げている。東浜が登板した昨年10月5日の楽天戦でも一発を放っているが、「そう簡単に本塁打を打てる投手は少ない。相手もいい投手が来る。気負わず思い切りやってほしい」と話した。

 責任感が人一倍強い右腕は「チームが乗っていける、勝てるような投球をしたい」と言葉に力を込めた。テンポのいい投球で好転のきっかけをつかむ。(井上 満夫)

 《4強進出の母校にエール》東浜が夏の甲子園の沖縄大会でベスト4に進出した母校の沖縄尚学にエールを送った。2年連続の代表まであと2勝。自身が登板する16日には準決勝で美里工と対戦する。「いつも気にはなっています。勝ってほしいし(朗報が)聞けたら一番。後輩の刺激に負けないようにしたい」と話した。

続きを表示

2022年7月16日のニュース