楽天・マー君 中14日で7回零封5勝「夏休みをいただいたので…しょうもない投球はできないなと」

[ 2022年7月16日 18:27 ]

パ・リーグ   楽天7ー3オリックス ( 2022年7月16日    楽天生命パーク )

<楽・オ>ファンの拍手に笑顔で応える田中将(撮影・尾崎 有希)
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 長かったトンネルをついに抜けた。楽天・田中将大投手(33)が16日のオリックス戦(楽天生命パーク)に先発。7回を投げ3安打無失点と好投し、5月10日のロッテ戦(楽天生命パーク)で白星を挙げて以来、約2カ月ぶりとなる5勝目を挙げた。自身の連敗は日米通じて自身ワーストタイの6でストップ。チームの連敗も5で止め、同カード頭の連敗も4でストップした。これでチームは2位・西武と2ゲーム差となった。

 7月1日のロッテ戦に5回0/3、2失点で降板後、翌2日に出場選手登録を抹消され、中14日での登板となった田中将。「不本意ながら、夏休みをいただいてしまったので、しょうもないピッチングはできないなと思っていた」と意気込んでマウンドに上がった。

 初回、2死走者なしから中川に左翼線への二塁打を打たれると、続く吉田正に四球を与えいきなりピンチを迎える。しかし杉本を139キロのスプリットで左飛に打ち取り、このピンチをしのいだ。「ノーヒットノーランをできるような投球はいつもできないけど、ランナー出しても粘り強く抑えていくのが自分の持ち味。そういう投球ができてよかった」と話した通り、その後は直球を軸にスライダーとスプリットを低めに集め危なげない投球。オリックス打線を5回まで無失点に封じた。

 するとその裏、銀次の先制打と浅村の15号3ランで4-0となり、援護をもらった田中将はさらに調子を上げ6回、7回と3者凡退に仕留める。7回3安打無失点107球で救援陣にマウンドを託し、「いい調整はできたので、それをゲームの中で出すだけだと思っていた。ポイントポイントでキャッチャーの(炭谷)銀仁朗さんに声を掛けてもらい、気を引き締めながら投球できた」と振り返った。

 田中将は5月10日以来の5勝目を挙げ、自身の連敗を6でストップ。チームの連敗も5でストップした。お立ち台でファンに向けてのメッセージを問われた右腕は「やっと勝てました!苦しい時間を過ごしていた中でも、これだけたくさん『田中』と書いたタオルを持ってくださっていて…ゲーム前にその景色を見て、ありがたいな、もっと頑張らなあかんなってマウンドに上がりました。ありがとうございました」と笑顔で話した。

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