広島・秋山 最短8日昇格を佐々岡監督示唆 体調最優先し6日からの2軍戦2試合で最終調整

[ 2022年7月6日 04:44 ]

早ければ8日にも1軍に昇格する秋山
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 広島・秋山翔吾外野手(34)が早ければ8日の中日戦(バンテリンドーム)から昇格する見込みとなった。阪神戦が雨天中止となった5日、佐々岡真司監督(54)が示唆した。6日からのウエスタン・リーグ、ソフトバンク2連戦(由宇)に出場し、体調を見極めて最終判断。指揮官は生き残りをかけた外野陣のアピールにも期待した。

 秋山に一任されてきた昇格日は、次のカード初戦となる8日の中日戦(バンテリンドーム)に設定された。本人と連絡を取り合う佐々岡監督が「2軍戦に出てからの判断になるけど、(8日の昇格を目指して)やっていると思う」と示唆した。

 秋山は6月30日からチームに合流。実戦初出場だった2日のウエスタン・リーグ、中日戦では1打席目に左中間へ適時二塁打を放ち、5回守備から交代した。翌3日は3打数無安打で7回守備から退き、「もし監督から“ここまでに上がってくれ”という言葉があれば、さらにペースアップする」と今後の見通しを明かしていた。

 5日は出場予定だった同ソフトバンク戦が雨天中止となり、大野練習場での2軍練習で汗を流した。指揮官は「工夫しながら練習していると思う。明日、あさっての試合に出られれば一番いい」と期待した。6日からの2軍戦2試合を最終調整として位置づけた。

 ただし、パドレス傘下3Aに在籍していた6月上旬に新型コロナウイルスに感染するなど実戦を約1カ月離れ、入団直後はコンディションが万全ではなかったため、本人の体調を最優先する方針。7日の試合を終えた段階で体の状態を改めて見極めて昇格の可否を判断することになる。

 秋山の昇格が秒読みとなったことで、1軍生き残りをかけた争いも熱を帯びてきた。現在の外野陣は上本、野間を軸に流動的な状況。佐々岡監督は「秋山が来れば、ポジションが1つなくなるという危機感がみんなにあるだろう。チーム内のいい競争になっている」と外野陣にさらなるアピールを求めている。

 前回の巨人3連戦全てで左翼での先発出場を勝ち取った羽月は「ライバルばかり。自分も負けてられないと毎日必死」と意気込み、対照的に4試合連続で先発から外れている宇草は「1軍にいないと秋山さんから教わることもできない」と危機感を募らせている。体調面を考慮されて休養日が増えている野間らも安泰ではないだろう。間もなく昇格する秋山の存在がチームを変えようとしている。(河合 洋介)

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2022年7月6日のニュース