ソフトB・渡辺 2ラン含む2安打2打点!広島・森下に続く楽天・則本撃ちで大物キラーぶり発揮

[ 2022年7月6日 04:46 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6ー2楽天 ( 2022年7月5日    弘前 )

<楽・ソ>お立ち台でねぷたのミニチュアを手に笑顔の渡辺(撮影・沢田 明徳)
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 ソフトバンクの渡辺陸捕手(21)が5日、青森・弘前で行われた楽天戦の4回に右越え3号2ランを放つなど、2安打2打点の活躍を見せた。5月28日の広島戦では森下から2打席連発。今度は則本からと大物キラーぶりを発揮した。チームは3連勝で2位・楽天とのゲーム差を3・5と広げた。

 青森の夜空に鮮やかなアーチを描いた。渡辺は打った瞬間に確信した。バットを軽く投げると、右手を上げながらゆっくりと走り出す。またしても好投手からのアーチだ。

 「僕がマスクをかぶって負けるのが嫌だったので、それだけ考えてやりました。久しぶりのスタメンマスクで大きい追加点となる最高の結果を残すことができて良かった」

 4―0の4回無死一塁。楽天・則本のカットボールを振り抜いた右越え3号2ラン。4点を奪った3回は先頭で右前打を放ってチャンスメークした。初スタメンの5月28日の広島戦では森下から2打席連続アーチを放ったが、この日は則本から2安打2打点。またしても大物キラーぶりを見せた。

 今季21打数7安打で打率・333、3本塁打。急成長を見せる21歳は「たまたま」と笑みを浮かべた。正捕手の甲斐が新型コロナウイルスの陽性判定を受けて巡ってきたチャンス。「甲斐さんがいなくなった穴を埋められるように」と気合は十分だった。同じ育成出身の大関とは6月11日以来のバッテリーを組み、「打ってくれて楽になったと言ってもらえました」と“大陸コンビ”での勝利を喜んだ。

 ファームで試合経験を積むために6月13日に2軍降格を言い渡された。1軍の試合をテレビ観戦し、「やっぱりあの舞台に立てないのはもどかしい。もう一度、戻りたい」と誓った。リードの勉強時間もバットを振る量も増やし、この日に備えていた。「集中力高く打席に入れているのかな」と渡辺。「打てる捕手」としての存在感は増すばかりだ。

 チームは3連勝で2位・楽天とのゲーム差を3・5に広げた。藤本監督は「いい投手から打っているので自信になるのでは。あとはリード面」と守備面の成長にも期待した。(福井 亮太)

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2022年7月6日のニュース