阪神・アルカンタラ合流 救援10人態勢で進撃 球宴前借金完済へ秘策、ベンチ9人で順次休養

[ 2022年7月6日 05:15 ]

1軍に合流したアルカンタラ(44)を拍手で迎え入れるリリーフ陣(撮影・坂田 高浩)
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 阪神は異例の中継ぎ10人態勢で、球宴前までの借金「6」の完済を目指す。前半戦は残り17試合。ミッション完了への秘策を、金村投手コーチが明かした。

 「監督が配慮していただいてずっと(ベンチに)9人入れてもらっていたんですけど、そこにまたアルカンタラも帰ってきて10人。1人あがり(休養日)をつくりながらオールスターまではやっていく形になる。本当に疲労を分散できる」

 5日、積極的休養のため抹消されていたアルカンタラが1軍復帰。抹消前まで「7回の男」として機能していた右腕が帰還したことで、量、質ともにリーグ屈指の中継ぎ陣はさらに厚みが増した。とはいえ、開幕から貫いてきた「4連投以上の回避」は継続。登録は10人でもベンチ入りは9人にとどめ、登板過多の投手1人に順次、休養を与えていく算段だ。矢野監督がやりくりに自信をのぞかせる。

 「ケラーもだいぶ状態が上がってきたし、それぞれの持ち場で結構よくやってくれているから。(岩崎)優や湯浅というところの負担も軽くできるようなパターンというか。連投した後でも戦力的にそんな下がらない投手陣にはなってきた。オールスターまでは頑張らないとアカンところ。いろんな形ができるかなと思っています」

 ケラーは6月19日のオリックス戦から7試合連続無失点。本来の力を発揮していることに加え、浜地、加治屋、岩貞、渡辺も勝ち試合を任せられる安定感がある。勝利の方程式を数パターン、見込めることが新たな強みとなりそうだ。

 合流したアルカンタラは首脳陣の思いに応えるように「便利に使ってもらったらと思います。どんな状況でも投げることに変わりはない」とフル回転を宣言した。現在、防御率はセ・リーグ唯一の2点台となる2・82。屋台骨を支えてきた盤石のリリーフ陣が、真夏の進撃を呼ぶ。(石崎 祥平)

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2022年7月6日のニュース