巨人 3連敗で19日ぶり首位陥落…GW期間8試合で58失点

[ 2022年5月8日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人2―6ヤクルト ( 2022年5月7日    東京D )

<巨・ヤ>3回、ピンチを迎え、マウンドに集まる巨人の内野陣(撮影・河野 光希)
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 4点を追う9回2死一、二塁。代打・立岡が二ゴロに倒れ、ため息が東京ドームに充満した。巨人が3連敗で4月18日以来、19日ぶりに首位から陥落。シーズンは4分の1を過ぎたばかりで、原監督は「何て言っていいか分からないね」と意に介さなかったが、目を覆うゴールデンウイーク(GW)の惨状だ。

 先発シューメーカーが3回6失点の背信投球。初回、山田に先制2ランを浴びると3回には先頭から3連続四死球で塁を埋め、4番・村上に満塁弾を浴びた。同じ選手にチームが2試合連続で喫するのは球団史上初の屈辱で「マウンドを早く降りてしまい本当に申し訳ない」と反省を口にした。

 開幕から約1カ月。4月までに史上初めて6人のプロ初勝利が誕生し、20勝11敗のロケットスタートを生んだ投手陣にほころびが出ている。先発陣はGW前までの29試合中、20試合でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を達成。実に69%を誇っていたが、GW期間中は8試合中3試合と38%まで低下した。3日の広島戦では赤星が3回1/3を12失点、6日のヤクルト戦では堀田が2回2/3を5失点。今季初めてローテーション入りした若手が攻略された。序盤から大量リードを奪われると中継ぎ陣も相手の勢いにのまれ、同期間は計58失点。1試合平均7・3失点の投壊状態だ。

 エースの菅野が右肘違和感で4月30日から離脱中。桑田投手チーフコーチは「明日は気持ちを切り替えて何か対策を講じていきたい」と声を絞り出した。3位・広島とも0・5ゲーム差。2年ぶりのV奪回へ、投手陣を再整備しなければ致命傷になりかねない。(花里 雄太)

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2022年5月8日のニュース