阪神・マルテ 貧打打開のキーマンや!復帰後即快音響かせた「バッティングに関して心配ない」

[ 2022年5月8日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   阪神3-2中日 ( 2022年5月7日    甲子園 )

阪神・マルテ
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 右足のコンディション不良からの1軍復帰を目指す阪神のジェフリー・マルテ内野手(30)が、7日のウエスタン・リーグ中日戦(甲子園)に「3番・一塁」で先発出場。故障後初めて実戦で守備に就き、3回2死三塁の第2打席では実戦復帰後初安打となる左前適時打も放って上昇気配を漂わせた。この日、1軍は中日戦(バンテリンドーム)で1―2と敗戦。貧打打開のキーマンとして、早期昇格が待たれる。

 この快音を、早く1軍で――。今季初開催となった甲子園での2軍戦。マルテが、実戦復帰後初安打をタイムリーで彩った。

 「結果が良い形で出たことにホッとしている。バッティングに関しては心配はない。足の状態も良いので、これを続けていく」

 試合開始直後のアクシデントも、ものともしなかった。初回2死の第1打席。右腕・松木平のすっぽ抜けたカーブが、頭部付近を直撃した。思わずしゃがみ込んだM砲だが、すぐさま一塁へ。その後も出場を続けた。そして3回2死三塁の第2打席。カウント2―2からの6球目、高めへの133キロをとらえ、鋭い打球で三遊間を抜いてみせた。

 「3番・DH」で実戦復帰した前日からステップアップし、この日は故障後初めて実戦で守備にも就いた。打球を処理する機会こそなかったが、「守備に就けたことが収穫なので。久しぶりの甲子園を楽しみながら出場できた」と一塁で聖地の雰囲気を満喫しつつ、実戦勘を養った。

 当初は5イニング出場予定だったが、死球を受けたこともあり、大事を取って4回の守備から交代。平田2軍監督は「トレーナーからの話では異常はないと。あした(8日)は様子を見て出場は決めようと思っている」とし、マルテ本人も「大丈夫」と力強かった。

 1軍は直近5試合でわずか4得点。ロハス・ジュニアもこの日の代打出場で空振り三振に倒れるなど精彩を欠き、得点力不足は深刻度を増すばかり。2軍戦の報告を受けた井上ヘッドコーチはマルテについて「そう(1日でも早く)やね。早々に1試合2試合でというのはあれなんで、そこらへんは考えます」と早期復帰を願った。

 「もちろん早く復帰したいし、いつもチームに貢献したい思い」とM砲。不振の猛虎を救う「ラパンパラ」を、誰もが待っている。(阪井 日向)

 【マルテの経過】
☆4月1日 巨人戦(東京ドーム)出場中に右足の張りを訴え、5回の守備から交代。

 ☆同3日 右足のコンディション不良で出場選手登録を抹消。鳴尾浜の球団施設で治療に専念。

 ☆同27日 ランニングやキャッチボールで回復を確認。平田2軍監督が5月上旬の実戦復帰を示唆。

 ☆5月5日 鳴尾浜の残留練習でシート打撃。

 ☆同6日 ウエスタン・中日戦(鳴尾浜)で「3番・DH」で実戦復帰。4打数無安打。

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