楽天 球団記録更新9連勝!早川 6回1失点の好投で3勝目

[ 2022年5月8日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天7―1オリックス ( 2022年5月7日    京セラD )

<オ・楽>ヒーローインタビューを終え、チーム9連勝のポーズを決める早川(撮影・後藤 大輝)
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 まさに「孝行息子」だ。楽天・早川隆久投手(23)が7日、オリックス戦で6回を投げ無四球で6安打1失点に抑え、3勝目をマーク。球団の連勝記録を9に更新する快勝につなげた。昨年は母の日(5月9日)に白星を挙げた左腕は、今年は1日早いマウンドで「恩返し」の快投を見せた。

 同じ失敗は繰り返さない。早川は心に誓っていた。いつにも増して立ち上がりから力で押し込む投球を心がけた。2点リードの4回。1死二塁から頓宮に左越え適時二塁打を浴びて1点差に。続く宗の内野安打で一、三塁とされたが「このゲームのターニングポイント」とギアを上げ、最少失点で切り抜けた。6回6安打1失点の力投で3勝目。2年目とは思えない大人びた投球で、球団記録を更新する9連勝へとチームを導いた。

 4月30日のソフトバンク戦は初回に2点を失い、5回3失点で勝敗はつかなかった。9回に同点3ランを放って黒星を消してくれた西川に「ありがとうございました」と謝意を伝えると「次は頼むぞ」とハッパをかけられた。今回は打線が援護してくれるまでは失点しないという決意をマウンドで示した。

 ルーキーだった昨季は母の日に札幌ドームでの日本ハム戦で白星を挙げ、母・優子さんに記念球をプレゼントした。今季も1日早いが親孝行の快投。「今年もこうやって勝つことができた。ウイニングボールを渡そうと思ったら、ボールが手元にないので捜そうと思います」と冗談交じりにほほ笑んだ。

 「家族には凄く支えてもらっているので、感謝の気持ちを体現したい。ケガなく元気にプレーする姿を見せることが一番」

 この日はビジターだったが、本拠地で使用する登場曲は「小さい頃に実家で親がよく聴いていた」という「君の瞳に恋してる」。母・優子さんも好きな曲に力をもらい、今季も順調に白星を重ねてチームの首位快走を支えている。

 12球団で唯一、大型連休中は無敗を継続している。10連勝に王手をかけても石井監督は「目の前の試合をしっかり戦っていければいい」と意に介していない様子。全員が地に足が着いた考えを共有できているからこそ、快進撃が続いている。(重光 晋太郎)

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