ヤクルト山崎9回逆転V打「真っすぐ一本で勝負を仕掛けた」今季3安打目が巨人・大勢にプロ初黒星つけた

[ 2022年5月8日 18:40 ]

セ・リーグ   ヤクルト4―3巨人 ( 2022年5月8日    東京D )

<巨・ヤ>決勝打の山崎(右)は村上から頭をポン(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルトは山崎晃大朗外野手(28)が2―3の9回に巨人の若き守護神・大勢から逆転の2点適時打を放ち、巨人との首位攻防3連戦3連勝を決め首位をガッチリとキープした。4番手で登板した木沢がプロ初勝利となった。

 今季3安打目が大きな大きな殊勲打となった。9回に巨人の若き守護神・大勢の初球を叩き決勝2点二塁打を放った山崎は敵地のヒーローインタビューで「中村さんも塩見も粘って塁に出てくれたんで、何とか僕も後ろにつなぐことを意識して真っすぐ一本で勝負を仕掛けていきました」と笑顔を見せることなく淡々と話した。大勢の初球155キロ直球を打った瞬間の感触は「ちょっとフライになってしまったかな、と思ったんで“抜けてくれ”と思いながら走りました。塩見が一生懸命走っていたので、“塩見頑張れ~”と思いながら」と一走・塩見が一気に生還し逆転打になったことを喜んだ。

 今季は途中からゲームに出る役割が多いが、「まずは走塁、守備で僕の立ち位置っていうのをしっかり確立していかなければと思っている。その中で1試合1打席あるかないかの打席だったんで、そこでしっかり結果を残せたのは良かったのかな、と思います」と謙虚に語った。高津監督も「限られた打席の中でよく打ってくれた」と目を細めていた。

 最後に「ジャイアンツに3連勝できたのは大きいと思うので、また神宮に帰って一つ一つ試合に勝っていけばチームもさらに上向いていけると思うので頑張っていきたい」と抱負を語り東京ドームのヤクルトファンから大きな拍手を浴びた。

 7回に青木の代走で出場した山崎が決めた。1点を追う9回。先頭の内山の代打・川端が投ゴロに倒れ1アウト。高津監督は続く木沢にも代打を告げる。その代打・中村が大勢の156キロ直球を叩き左翼線二塁打。二塁ベース上でグラウンドを叩きチームを鼓舞した。続く塩見も執念の内野安打とし1死一、二塁に。ここでこの日最初の打席に立った山崎が大勢の初球155キロ直球を狙いすましたように短く持ったバットで叩くと打球は左翼手・立岡のグラブをはじきフェンスに当たり安打に。この間に一走・塩見が逆転のホームイン。山崎も二塁ベース上でガッツポーズを見せた。

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