ハードヒットよりもコンタクト、メッツの方針に加藤豪将はフィットする

[ 2022年5月8日 10:08 ]

加藤豪将
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 メッツが7日(日本時間8日)、加藤豪将内野手(27)の獲得を発表した。傘下3Aシラキュースの所属となったが、メッツは加藤の特徴にフィットし、活躍が期待できる。

 メッツの本拠地シティ・フィールドは広く、長打が出にくい球場。球宴前日に行われる本塁打競争2度優勝の主砲アロンソですら持ち味のパワーを生かしにくく、昨季ホームで12本塁打、長打率・414、ビジターで25本塁打、長打率・618。メッツの636得点は30球団中27位だった。

 それが今季は一転、チームは128得点で3位と好調だ。何が起きたのか。大リーグ公式サイトは昨季のチームから三振の多い打者を放出し、バットに当てるのが上手なコンタクトヒッターを加えていると指摘。チームのハードヒット率(打球速度95マイル=約153キロ以上の強い打球の割合)は34・1%で下から数えて2番目だが、当てることで安打になっている。安打数243本はここまで1位、チーム打率・258は2位だ。

 大リーグでは近年、コンタクトヒッターへの評価が下がり、パワーヒッターがもてはやされてきた。ところがリーグの4月の長打率は・369、過去40シーズンで3番目に長打率が低い1カ月だった。理由は大リーグ機構が飛ぶボールの採用を止め、ヒューマドー(給湿器)を30球場全てで使うようになり、パワーヒッターの打球がフェンス前でことごとく失速したからだ。

 メッツはシティ・フィールドの広さを考慮して、コンタクトヒッターを集めたのだが、メジャー全体でボールが飛ばなくなったため、この方針が期待以上の大きな効果をもたらしている。加藤はマイナーで通算長打率は・387と低かったが、出塁率は・358と高かった。守備は捕手と中堅以外は全て守った経験がある。

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2022年5月8日のニュース