巨人・桑田コーチ「大勢のこれからのプロ野球生活にとっては大きな収穫のある1敗」

[ 2022年5月8日 18:22 ]

セ・リーグ   巨人3―4ヤクルト ( 2022年5月8日    東京D )

<巨・ヤ>9回、山崎に逆転打を浴びうなだれる大勢(撮影・村上 大輔)
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 巨人はドラフト1位守護神の大勢が9回に2失点して逆転を許し、ヤクルトとの首位攻防3連戦で3連敗。トータルで今季ワーストタイの4連敗を喫し、前日首位の座を明け渡したヤクルトに1・5ゲーム差をつけられ、広島に抜かれて3位に後退した。ゴールデンウィーク中は1勝8敗。最大11あった貯金は4となっている。

 試合後、桑田真澄投手チーフコーチ(54)は5回途中4安打1失点で降板した先発左腕・高橋について「きょうはいいボール投げてましたし、もう少し投げさせてあげたかったなと思いました。ただ、投手に四球を出したり、少し苦しい内容だったので、絶対落とせない試合だったので、監督が決断されたと思いますね」とまずはコメント。高橋は1―1で迎えた5回、先頭打者だった相手先発投手のサイスニードを四球で歩かせ、塩見の三直で併殺を取って2死走者なしとしたものの、青木に右翼フェンス直撃の二塁打を打たれ、ここで降板した。「先発にとって4回2/3で代えられるのは屈辱でありますし、代えられるようじゃダメなんですよね。ですからいい球を投げていたので、もう少し信頼されて投げさせてもらえるような投球を続けていってもらいたいと思います」と続けた。

 また、鍬原は2年ぶりに打席へ入り、デラロサも来日4年目にして初打席に入るなど、ともにイニングまたぎで無失点と好投。鍬原は自身の連続失点を4試合でストップした。これについては「鍬原はちょっとここ2週間くらい調子を落としていたのですが、少し上がってきた感じですかね。体の使い方、ボールも良くなってきたと思います。これからに期待したいです。デラロサはきのうも負けてる中で投げてもらって、僕としては心苦しかった、申し訳なかったです。きょうは苦しい場面で回またぎということでよく投げてくれました。ボール自体もいいボールも出てきましたし、制球も少しずつ良くなっている。もっともっと良くなると思うので、上を目指して投げていってほしい」と話した。

 そして、デビューから15試合目の登板で初めてセーブに失敗し、プロ初黒星を喫した大勢については「やはりプロ野球の世界は厳しい世界ですから、なかなか簡単には勝たせてくれないですよね」とした上で「きょうの1敗は非常に大きく痛い1敗ですけど、大勢のこれからのプロ野球生活にとっては大きな収穫のある1敗だったと思います。ジャイアンツも彼のおかげて良い形で来られましたし。彼が打たれたことに関しては何も思わないですし、この1敗をまた彼は何勝にも変えてくれると思いますので、そこに期待したい」とエールを送った。

 それでも、投打とも主力に負傷者が続出する中、リリーフ陣も厳しい戦いが続く。「今のジャイアンツは投手陣でいうと、エースが3人いてセットアッパー、抑え2人がしっかりしているというチーム状況ではない。育てながら勝っていかないといけないという状況ですから。シーズン長いですから、状態良い投手を起用しながらも、育てていく。経験を積ませながら育てていくと。それを継続して1年やっていきたい。また技術力のみならず、体力、メンタルでもしっかり指導しながら彼らに吸収してもらいたいと思います」と話していた。

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2022年5月8日のニュース