落合博満氏「私は反対」 ケガのリスク恐れ“疲れているから休ませる”選手起用法に持論

[ 2022年5月8日 22:50 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が8日、NHK「サンデースポーツ」(後9・50)に出演し、ケガをさせないための選手の起用法について持論を展開した。

 「ちょっとケガ人が多いかなという気がします」と巨人・菅野、坂本、日本ハム・近藤など、各球団の主力選手が故障している現状を心配した。故障者が出る要因については「ゲーム中にデッドボールとか自打球とかは不測の事態で、それで抹消するケースはある」としたが「肉離れとかは練習不足なのかなという気はします」とバッサリ。

 落合氏が中日の監督時代には「シーズン通して休ませたのはオールスターの2日間だけ。あとは、ベテランも若手も移動日とかなんかでも必ず練習させていました。だから技術を上げるとともに体力的に強化していくっていうものが主体だった」と振り返った。

 またケガのリスクが上がる時期はシーズン開幕後に「開幕して1カ月」「梅雨」「8月下旬」の3度あるとした。ケガのリスクが高まる時期を乗り越えるために、選手が「疲れているから休ますことは、私は反対です」と自身の考えを明かし、「レギュラーであれば疲れをどうやって克服していくかっていうノウハウを持っている」とした。

 さらに「ベテランは後半になったら3、4打席立ってベンチで休ませるという方法も取ることあるだろうけど、出続けることの方が大事だと思う。1回休んでしまうと体がそれに慣れてしまう。その後に『9回まで行け』っていうのは、ものすごくしんどい思いをしなければならない。野球選手は本能で動く。無理だなと思っても本能で行っちゃうと、ケガをするリスクが高まってくる。できるのであれば、休ませたくない」と持論を展開した。

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2022年5月8日のニュース