オリックス・宗 サイクル安打あと一歩 4点劣勢から執念の追い上げ!

[ 2021年9月24日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス2ー4日本ハム ( 2021年9月23日    京セラD )

<オ・日(19)>5回2死二塁、オリックス・宗は右中間に適時三塁打を放ち、三塁に滑り込む(撮影・坂田 高浩)
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 敗戦の中で、オリックスの執念がにじみ出た。4点劣勢から追いすがり、粘り強さを発揮。中嶋監督も「1、2番が出るということは、非常に大きいと思います」と光明を感じ取った。

 指揮官が振り返ったのは0―4の5回だった。2死一塁から1番・福田の適時二塁打で1点を返し、なおも2死二塁。宗が光を放った。1ボールから立野の高めに浮いたフォークを捉え、右中間を破る適時三塁打を放ち2点差に詰め寄った。

 「ファーストストライクから積極的に打ちにいこうと思っていました」。宗は初回に右翼線二塁打、3回に左前打を放っており、試合前半でサイクル安打に王手。5月14日の楽天戦に続く今季2度目の偉業達成の好機。本塁打が出れば…という最後の7回、左翼へ飛球を放ったが、スタンドには届かなかった。

 「1、2番コンビ」は原動力の一つ。2―4の9回にも四球の伏見、西村の安打などで2死一、三塁までこぎ着ける反発力を示した。首位ロッテも敗れ、2・5ゲーム差のまま。中嶋監督は「(3番の)紅林のところでチャンスがありましたが、毎回打つのは難しい。後ろがカバーしていれば」と打線に奮起を促す。離脱中の吉田正は最短26日の楽天戦での1軍復帰を目指し、調整を進めている。混戦模様のパ・リーグで浮上する。(湯澤 涼)

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2021年9月24日のニュース