勝負してくれ!大谷に四球地獄 2申告敬遠含む自己最多「4」で不完全燃SHO…

[ 2021年9月24日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス5-9アストロズ ( 2021年9月22日    アナハイム )

<エンゼルス・アストロス>10回無死二塁、大谷は申告敬遠で一塁へ向かう(左はアストロズ捕手・J・カストロ)(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 エンゼルス大谷翔平投手(27)が22日(日本時間23日)、アストロズ戦で2度の敬遠四球を含む自己最多の4四球を記録し、6打席で2打数無安打に終わった。リーグ最高勝率を狙うア軍に徹底して勝負を避けられ、2戦連発はならなかった。残り10試合も、エ軍はプレーオフ進出を争うチームとの対戦が中心。逆転キングへ、大谷は「四球攻め」を乗り越えるのが最大の課題となる。

 17年の不正なサイン盗み問題で、すっかり球界の悪役となったアストロズ。しかし、この日にエンゼルスファンから向けられたブーイングはさらに激しく怒号に近かった。大谷が日米通じてプロ入り初の1試合4四球。チャンスは2打席のみで、前日の45号からの上積みはならなかった。

 ジョー・マドン監督は「ア軍のように優勝争いをしているチームは、試合前に必ず“彼に打たれるな”と言われる。彼をどこの打順に置いても同じだった」と話した。「MVPコール」を受けた7回と延長10回の好機で、いずれも敬遠された。

 5―3の7回1死二塁では冷静に打撃用手袋を外してバットを置き、一塁へ向かった。5―5となり、無死二塁から行う延長タイブレークに突入。10回先頭の大谷は2ボールから歩かされた。2度目の申告敬遠を球審からコールされ、残念そうにバットをクルリと回して一塁へ。塁上では右手で「2」の数字をつくり、苦笑いを浮かべる場面もあった。指揮官は「いかに彼が素晴らしい活躍をしているかを示しているとも言える」と称えた。

 勝って地区優勝マジックを3としたア軍は、ポストシーズンの組み合わせが有利になるリーグ最高勝率を狙える位置にいる。トラウトら他の主力が不在の打線を抑えるため、自然と大谷にマークが集中する。5―9の延長12回2死二塁で迎えた打席で、ようやく真っ向勝負を挑まれたが、空振り三振。最後の打者になった。

 本塁打王争いは46本で並ぶトップのゲレロ(ブルージェイズ)は不発で、ペレス(ロイヤルズ)は試合が雨天中止。大谷は1本差を詰められなかった。3選手とも、残りは10試合。大谷はア軍と1試合、ワイルドカードを狙うマリナーズ戦を6試合残しており、引き続き厳しくマークされる可能性が高い。一方、ゲレロは7試合、ペレスは実質的に全10試合、プレーオフ進出の望みがない相手と対戦する。

 マドン監督は、大谷が四球を選んでいること自体は「ストライクゾーンを広げていないということだからいい」と評価する。日本選手初の本塁打王へ。四球攻めを乗り越え、数少ないストライクを仕留める忍耐強さと確実性が求められる。(柳原 直之)

 ≪年間120敬遠 ボンズも苦しんだ≫大リーグではタイトル争いを有利に進めるための敬遠策は少ないが、勝つための最善策としてはちゅうちょなく選択される。象徴的なのは00年代前半のバリー・ボンズ(ジャイアンツ)。01年に歴代年間最多の73本塁打を放つと、翌02年はリーグ最多の68敬遠を含む198四球。46本塁打でサミー・ソーサ(カブス)に3本差の2位に終わった。打数はソーサの556打数に対し、ボンズは403打数と150以上少なかった。04年の120敬遠は年間最多記録。当時のジ軍打線が弱くボンズは徹底マークに遭い、歴代最多の762本塁打を放ちながら、本塁打王は2度しか獲得できなかった。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2021年9月24日のニュース