阪神・伊藤将 8勝目スルリ…35年ぶり球団新人左腕記録またお預けも、7回1失点に手応え

[ 2021年9月24日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3ー3中日 ( 2021年9月23日    バンテリンD )

<中・神(20)>7回1失点の力投を見せた伊藤将(撮影・椎名 航)
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 つかみかけた8勝目は、無情にも消え去った。阪神先発・伊藤将は、7回2安打1失点と好投。降板直後の8回に味方が勝ち越し、勝利投手の権利が舞い込んできた。だが…。勝利の女神は、ほほ笑んでくれなかった。

 「1点を先に取ってくれたので、自分のペースで投げることができました。試合はつくることができましたし、次も頑張りたいと思います」

 この日は立ち上がりから制球が安定。すべての球種を徹底して低めに集め、凡打の山を築かせた。1点を先制した直後の初回は先頭の京田に遊撃内野安打を打たれたが、続く高松を低めのカットボールで投ゴロ、大島も内角低めのツーシームで空振り三振に仕留め、ビシエドは右飛に打ち取った。2回から5回までは安打を許さず。1―0の6回こそ1死三塁から代打・堂上に右犠飛を許したが、続投した7回も3者凡退で切り抜け、試合の流れは渡さなかった。

 「低めに集めることができていましたし、自分の投球スタイルが出せていたので、そこが試合をつくることのできた要因だと思う」

 前回15日のヤクルト戦に続き2試合連続のクオリティー・スタート(6回以上、自責3以下)。86年遠山昭治以来35年ぶりの球団新人左腕8勝は3試合足踏みとなったが、矢野監督からも「よう粘った」と評価された。

 「登板もあと少しになってきているので一試合一試合を大事に、チームの勝ちにつながる投球をしていきたい」。最後まで集中力を切らすことなく、先発の務めを果たしていく。(長谷川 凡記)

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2021年9月24日のニュース