牛島和彦氏 巨人痛すぎる引き分け…乱調ビエイラ、5球連続ボールで“勝負あった”

[ 2021年9月24日 22:50 ]

セ・リーグ   巨人6―6阪神 ( 2021年9月24日    東京ドーム )

<巨・神>9回無死二塁、サンズ(左)に同点となる中越え適時二塁打打たれるビエイラ(撮影・椎名 航)
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 巨人にとって手痛い引き分け。逆転優勝のためには守護神・ビエイラの復調が欠かせない。1軍に復帰し、久々の登板で力んだのだろう。先頭・糸原に対して4球全て直球が外れて四球。最初の2球がすっぽ抜け、それが嫌で何とか手先で修正しようとしたが、今度は2球続けて引っ掛けた。

 続くサンズへの初球も直球がボール。2球目に初めてスライダーを投げてようやくストライクを取ったが、これだけ直球を制球できなければ、相手打者には変化球を狙われる。3球目もスライダーを投げて同点二塁打。読み負けだった。

 ビエイラの投球フォームは左足を上げた時、頭が三塁側に倒れて「く」の字のようになる。左肩が開かないように意識しているのだろう。しかし倒れた上半身を起こす動きをしなければならないため、一連の流れで逆に体が開き、ボールが抜けてしまっている。地面と垂直に立った方がいいと思う。

 原監督はベンチで大城にゲキを飛ばし、9回には自らマウンドに足を運んだ。シーズン終盤の首位争いらしい緊迫感。それだけに巨人は勝ちたい試合だった。

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