巨人、痛恨のドロー決着 1点リードでビエイラ打たれる 球団新記録のシーズン17度目引き分け

[ 2021年9月24日 21:19 ]

セ・リーグ   巨人6―6阪神 ( 2021年9月24日    東京D )

<巨・神>9回のピンチにマウンドのビエイラのもとへ向かった原監督(右端)(撮影・大森 寛明)
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 巨人は帰って来た守護神ビエイラが9回に追いつかれ、優勝戦線生き残りを懸けた阪神との直接対決3連戦初戦で痛恨のドロー決着。球団新記録となるシーズン17度目の引き分けに終わった。

 6―5で迎えた9回、右ひじ違和感による登録抹消を経て5日の阪神戦(甲子園)以来となるマウンドに上がった5番手右腕・ビエイラだったが、先頭・糸原をいきなりストレートの四球で歩かせると代走・植田に二盗を決められ、続くサンズに中堅フェンス直撃の二塁打を打たれて同点。なおも1死三塁とピンチが続いたところで原監督が直接マウンドに向かい、守護神を激励した。これを受けたビエイラは代打・糸井を157キロ直球で空振り三振。坂本は四球で歩かせ、2死一、三塁とピンチが続いたが、近本を空振り三振に仕留めて負けがなくなるとマウンド上で吠え、何度もガッツポーズを作った。

 その裏、阪神のマウンドには守護神スアレス。1死から坂本が王貞治の記録に並ぶ通算171度目猛打賞となる中越え二塁打を放ってサヨナラ機をつかむと、岡本和の中前打で一、三塁。二、三塁になった後で亀井が敬遠されて満塁となると、坂本の代走に出ていた三走・増田大が丸の遊ゴロで本塁につっこんだ。だが、中野の好守に阻まれ、判定はアウト。原監督のリクエストによるリプレー検証も判定は覆らず、最後は中田が遊直に終わってゲームセットとなった。

 巨人は中5日で登板した先発左腕・メルセデスが初回に2点先制を許して3回3失点KO。だが、0―3で迎えた3回に打者一巡10人の猛攻で一挙に5得点を挙げて一度は逆転した。この回、先頭・メルセデスの代打に出た八百板が中前打で出塁するも吉川が投ゴロ併殺打で一気に2死走者なし。だが、松原が四球で出て坂本も左前打でつなぐと、主砲の岡本和が相手先発右腕・西勇の初球をバックスクリーンへ38号3ランとし、3―3の同点に追いついた。さらに亀井が右翼線二塁打で続くと、丸も西勇の初球を右翼スタンドへ17号2ラン。一挙に5得点を挙げて5―3と勝ち越しに成功した。

 4回にも坂本の左前適時打で1点を加えて6―3とリードを3点に広げた巨人だったが、直後の5回に2番手右腕・桜井がマルテに左越え19号2ランを被弾して6―5と1点差。3番手右腕・畠が6回、7回と2イニングを打者6人でピシャリと抑え、8回も4番手左腕・中川が3者凡退。1点リードで迎えた9回だったが、ビエイラが守り切れなかった。

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