森下撃ちに3打点 阪神・佐藤輝は甲子園のヒーローだ!「前はやられていたので、今日は何とか」

[ 2021年4月15日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6-0広島 ( 2021年4月14日    甲子園 )

<神・広(4)>7回2死一、二塁、中前適時打を放ち、雄叫びを上げながら一塁に向かう佐藤輝(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)が14日の広島戦で甲子園初アーチを放った。1点リードの4回に前回対戦で2三振を喫した広島・森下から右中間席に4号2ラン。リベンジに成功し、チームが過去4勝を献上していた天敵に初めて黒星を付けた。7回には適時打も放ち自身最多3打点。4連勝で矢野監督就任後、最多となる貯金8とした。

 甲子園4試合、通算14打席目で出た待望の一発。しかも天敵である森下から深い右中間まで届くアーチに聖地の虎党も酔いしれた。

 「前(3月30日の対戦)はやられてたので、今日は何とか打とうと強い気持ちで打席に入りました。森下さんから勝てたのは大きい」

 1点リードの4回無死一塁。2球で追い込まれたが、3球目の甘く入ったカーブをすくい上げた。「狙ってなかったんですけど、甘いところにきた。いい反応ができました」。堂々とダイヤモンドを一周しベンチの祝福を受けた後は、お決まりの「Zポーズ」も披露した。

 公式戦初対決だった3月30日は2打数2三振と完敗。近大2年時に選ばれた大学日本代表のチームメートで東京五輪代表候補の右腕にこれ以上ない形でやり返した。雨天中止となった13日には侍ジャパンの稲葉監督から「非常に魅力を持っている選手」と評された。「(選ばれる)可能性はゼロではないので頑張っていきたい」と開幕まで100日となった区切りの日にアピールした。

 地元・西宮で育ち、プロとして甲子園で戦う立場となった。新人ながらプロ野球選手としての職業に強い自覚を持ち、昨年末には小学時代に在籍した「甲東ブルーサンダース」と、母校・甲陵中野球部に軟式用バットやボール、ヘルメットなどを寄贈した。

 甲陵中の森井法行顧問は「バットも取り合いになって。プロの選手が来たことで、子どもたちの励みにもなっています。すごくありがたい」と話し、甲東ブルーサンダースの高嶋年之代表も「(子どもに夢を与える思いを)実行してくれています。近隣の野球選手だけでなく、日本全国の野球選手にも(夢を)与えられるような選手になってほしい」と目を細めた。甲子園初のヒーローインタビューでも「もっと打って、目標にしてもらえる選手になるよう頑張りたい」と力を込めた。

 7回にはケムナから6点目の中前適時打も放ち最多3打点。先発15試合目で初めて三振もなかった。「チームを勝利に導ける、いい場面で打てるバッターになりたい。明日からもしっかり勝てるように頑張ります」。初々しい笑顔が、最大級の輝きを放った。 (阪井 日向)

 ○…佐藤輝はチームの甲子園4試合目(14打席目)で初アーチ。2リーグ制後の阪神新人では56年大津淳の2試合目(6打席目)、69年田淵幸一(4打席目)と19年近本(3打席目)の3試合目に次ぐスピードとなった。また、阪神の新人で4月までに4本塁打は19年近本に並ぶ最多本数となった。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「田中将大」特集記事

2021年4月15日のニュース