ソフトバンク・松田 オリ由伸からバットを折りながら執念の先制打!

[ 2021年4月15日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―1オリックス ( 2021年4月14日    ペイペイD )

<ソ・オ>2回、中前にバットを折りながら適時打を放った松田(撮影・中村達也)
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 ソフトバンクは14日、オリックスの先発・山本を攻略し、4―1で勝利を収めた。2回に松田宣浩内野手(37)の適時打で1点を先制。6回にも2点を加え、前回1日の対戦で零封負けした相手エースをマウンドから引きずり下ろした。先発の和田毅投手(40)は6回2/3を4安打無失点に抑え、今季初勝利をマーク。40歳になって初白星となった。

 松田は「僕らしい根性バッティング」と2回のタイムリーを振り返った。前回1日の対戦で2安打完封された山本から、バットを折りながらも中前に落とした先制打。昨年10月13日の対戦以来、山本から16イニングぶりに挙げた得点だった。

 泥臭い一打で悪い流れを振り払った。2回は無死一、二塁で中村晃が送りバントを試みるも捕ゴロ併殺となった。2死二塁と状況が変わり、松田は「ワンチャンスしかないと思っていた」と気合を入れた。154キロのシュートに食らいつき「気持ちで打ったタイムリー」と振り返った。

 4回には左中間二塁打、6回にも中前打を放ち、今季初の猛打賞をマーク。練習でのルーティンが生きた。立花打撃コーチから教わったソフトボールでのティー打撃だ。「一押し二押しができる。その感覚はゲームでの押しにつながる。どうせ打つなら重いボールを打ってパワーアップしたい」。山本の150キロを超える速球に振り負けずに3安打を浴びせた。

 1―0の6回には中村晃、甲斐が適時打を放って2点を追加。4安打を集中し、山本をマウンドから引きずり下ろした。「大きな追加点になった」とバント失敗の汚名を返上した中村晃。甲斐の適時打は松田と同じく詰まりながら中前へ運ぶ執念の一打だった。松田は「(山本に)何回もやられているので、一回はバシッといきたかった。形はどうであれ黒星が付けられた」とチームの思いを代弁した。

 “由伸対策”として2番に柳田、4番に栗原を起用するなど、打線を組み替えた工藤監督は「先制点は大きかった。強いボールに対して粘り強くミートした。山本君を打てたので明日は誰が来ても打てる」と満面の笑みだった。オリックス戦の連敗は3でストップ。山本を相手にチーム一丸となり、粘っこくやり返した。

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2021年4月15日のニュース