貧打に悩む中日 投手陣が奮闘する間に…「負の記録」に打ち勝てるか

[ 2021年4月15日 08:45 ]

14日の巨人戦。ベンチの中日・与田監督
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 迫り来る「負の記録」に打ち勝つことはできるのだろうか。貧打に悩む中日は14日の巨人戦もわずか1得点で敗戦。総得点38点は12球団でぶっちぎりの最下位である。

 開幕から16試合を消化し、1試合3安打以上の猛打賞が0人は球団ワーストを更新中だが、負の記録はこれだけではない。

 4月3日の阪神戦から9試合続けて3得点以下。直近では最下位に沈んだ16年も8月に15試合連続で3得点以下を記録した。その間の成績は5勝10敗。今年もこの9試合の勝敗は2勝6敗1分けと同じような戦績をたどっているだけに不安がよぎる。3得点以下の試合が続けば、自ずと借金は増えそうだ。

 さらに16試合で本塁打3本はリーグ最下位。2リーグ制以降、シーズンの最少本塁打は56年の52本塁打だが、当時は130試合。今年は143試合を行う予定だけに、16試合で3本だとシーズン換算でも26本塁打と56年のちょうど半分。長打力は得点に直結するだけに不安が頭をよぎる。

 “若手の起用を”という声が早くも上がるが、和製大砲として期待がかかる石垣や石川昂は現在、けがの影響で2軍戦にも出場していない状況で打つ手もないのが現状だ。

 幸いにもチーム防御率2・58はリーグ2位。投手陣が踏ん張っている間に一刻も早い打線の奮起が求められる。(記者コラム 徳原・麗奈)

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2021年4月15日のニュース