巨人・梶谷「早くチームの一員になりたいなと」移籍初安打が満弾の離れ業 「特別な思い」ある古巣戦で

[ 2021年3月27日 17:47 ]

セ・リーグ   巨人10―5DeNA ( 2021年3月27日    東京D )

<巨・D2>7回2死満塁、笠井(左)から満塁弾を放つ梶谷(撮影・木村 揚輔)
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 DeNAから巨人にFA移籍した梶谷隆幸外野手(32)が開幕2戦目となった古巣戦で今季初安打となる満塁アーチを放った。

 2試合連続で「1番・右翼」として先発出場。開幕戦は4打席2三振、この日もそれまでの4打席で1三振と音なしだったが、4―1で迎えた7回に大城の適時打で1点を加え、なおも2死満塁と続いたチャンスで入った第5打席で相手3番手右腕・笠井が投じた初球の真ん中高め、151キロ直球を右翼スタンドへ叩き込んだ。

 試合後、7回1失点で今季初勝利を挙げた戸郷に続いてお立ち台に上がった梶谷はスタンドからの万雷の拍手に「ありがとうございます」とホッとしたように一言。インタビュアーに移籍初安打が満塁弾という離れ業をやってのけたことについて感想を求められると「いや、あの…。ヒットが出てなかったんで、早くチームの一員になりたいなと思って必死であの…気持ち良かったです」と移籍後9打席目にして飛び出した初安打が巨人ファンの待つ右翼席に飛び込む満塁弾となったことを控えめな笑みを浮かべながら喜んだ。

 「早くやっぱ1本出たいなっていうのが野球選手の“あるある”かなと思うので、何とか1本出て良かったです」と梶谷。初球を叩いたことには「気持ちを整理してしっかり打席に立つことができました」と振り返り、開幕カードが昨季まで14年間在籍した古巣戦ということには「僕の中ではやはり特別な思いがありますので」としながらも「勝負の世界なので思い切っていこうと思ってます」と言い切った。

 「後ろがいいバッターが多いので、まず塁に出ることを一番に考えて、時には強く振って長打もっていう気持ちでいます」と巨人の切り込み隊長としての思いを明かした梶谷。「きょうみたいな形が何とか続けばなっていう思いです」と静かに闘志を燃やした。これでチームは開幕2連勝。2013年から9年連続となる開幕カード勝ち越しを一気に決めた。最後に開幕3連勝への意気込みを聞かれると「今こういう時ですが、球場に足を運んで私たちに力をください。よろしくお願いします」とコロナ禍も踏まえてファンにメッセージを送っていた。

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