お見事な“山賊狩り” オリックス・宮城 64年ぶり伝説の快投でチーム救った

[ 2021年3月27日 19:51 ]

パ・リーグ   オリックス3ー2西武 ( 2021年3月27日    メットライフドーム )

<西・オ2>4回無死 空振り三振に倒れる山川(撮影・久冨木 修)
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 オリックスの2年目左腕・宮城大弥投手(19)が、27日の西武戦で7回2失点(自責点1)の好投で、チームの今季初白星を手繰り寄せた。

 象徴的だったのは4回だ。味方打線が4回に勝ち越しに成功。その裏は、絶対に失点は許されない場面で、先頭の山川を見事に抑えた。ファウルで粘られながらも、9球目の114キロのカーブで見事に空振り三振にしとめ、山川は膝からガクンと体勢を崩した。直前8球目のチェンジアップも切れ味が良く、中軸に回る中盤の山場をしのいだ格好だ。7回には2死満塁の危機を背負うが、金子を遊飛。123球の熱投で、西武にリードを許さず、この日が52歳の誕生日だった中嶋監督に今季初白星をプレゼントした。

 オリックスで、高卒2年目までに開幕カードで先発するのは、ドラフト制以降では球団初で、57年米田哲也以来、64年ぶりの快挙。完投勝利を挙げた米田に勝るとも劣らない7回2失点の“山賊狩り”となり、宮城は「うれしい。思った以上に自分のピッチングができた」とはにかんだ。

 8三振を奪われた西武・辻監督は「腕の振りが良くて、抜かれると打者はタイミングがずれてなかなか自分のバッティングができない。オープン戦の投球を見ても、なかなか点は取れないだろうなと。やっぱり抑えられた。いい投手」と脱帽するしかなかった。

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