福島敦彦氏 市和歌山・小園に悔やまれる1球 それでも大会№・1投手に変わりはない

[ 2021年3月27日 05:30 ]

第93回選抜高校野球大会第7日第3試合 2回戦   市和歌山1ー2明豊 ( 2021年3月26日    甲子園 )

福島敦彦氏

 【福島敦彦の追球甲子園】市和歌山・小園君にとっては悔やまれる1球だった。7回2死三塁で代打・竹下君に決勝点を許した場面。2球目、3球目と内角への真っすぐで見逃し、空振りで追い込んだ後に外へのスライダーを体勢を崩しながらもバットに当てられた。

 走者・三塁で“三振を狙う”意図は間違っていない。ただ、カウント1―2からの攻めとしては若干、淡泊にもみえた。前2球の内角への反応を見る限り、全く合っていなかった。外角に一度見せた後に内角勝負だったら、より確実に仕留められたのではないか。終盤に入り1点が大きな意味を持つだけに「レベルの高いバッテリー」には、より慎重さが欲しかった。

 1週間で500球の球数制限が導入され、この日から決勝までが7日間になる。米田君を先発させたのは理解できるし4回1失点は合格点。もちろん、小園君も責められない。大会No・1投手に変わりはなく、もう少し、甲子園で見たかった。(報徳学園、慶大、中山製鋼元監督)

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2021年3月27日のニュース